2年生、1年生の新鋭選手たちが競ったカヌー。台風の影響で雨風が強まる前にと予選や表彰式など予定を短縮して6種目が行われました。
沖縄水産の新キャプテン、山城瑞希(やましろ みずき)。シングルでは同じ2年生で互いに全国大会の経験を積んでいる宮古総実の平良一喜(たいら いちき)と県内トップを競っています。
勝負の舞台は、片膝をついて漕ぐカナディアン500m。
沖水 山城瑞希主将「先輩たちが引退して自分がキャプテンで、上位にいかないとみんなもついてこないし、それで気合を入れた」
勝ったのは雄叫びを上げた沖水・山城でした。
沖水 山城瑞希主将「自分は平良くんに1回も公式戦で勝ったことがなかったので、今回が初めてだったのですごくうれしかった」
全国上位を狙える2人。宮古島でただ一人の高校カヌー選手平良も負けじとさらなる成長を誓います。
宮古総実 平良一喜選手「自分としては単に体力不足と練習不足。最終目標は(来年の)インターハイ優勝それに向け練習を頑張っていけたらいい」
また女子では2年生コンビが力を見せました。両端に水かきのついたパドルで漕ぐカヤック500m、那覇商業の翁長優(おなが ゆう)・金城美緒(きんじょう みお)ペア。
先月のインターハイ、全国の舞台では準決勝まで進んだ2人。この日はいつも使っている舟が故障し、急遽借りた舟での出走というアクシデントを乗り越えました。
那覇商 翁長優選手「ペアとしては2分30秒を切りたいと思っていて新人大会が来月鹿児島であるがその時に2分半を切ればぎりぎり決勝に行けるかなというところを目標にしている」
那覇商業金城美緒選手「(日々)速くなっているような気がして頑張りたいと思って続けている(翁長選手が)一生懸命頑張っているので自分も頑張ろうと思っている」
タイプの違う2人は息を合わせて高みを目指しています。また、この大会には糸満市出身で東京オリンピック日本代表プロカヌー選手の當銘孝仁(とうめ たかのり)さんも応援に駆けつけました。
當銘孝仁選手「オリンピックが終わって沖縄に帰ってきたときから(練習を)見ている子たちなので、こういう(後輩の)姿を見て自分も気合が入るので・・」
シングル・ペア各種目の上位選手たちは来月21日から鹿児島で行われる九州大会に出場します。
高校カヌーは今回、4校から17人が出場しました。競技人口の少ない競技ではありますが、全国での活躍を目指して学校の枠を越えての切磋琢磨がつづいています。まずは九州大会での奮闘に期待しましょう!