大型で非常に強い台風14号が勢力を強めながら大東島地方に近づいています。最接近は9月17日昼前になる見込みで気象台が暴風や高波への警戒を呼びかけています。
大東島地方は2週間前にも台風に見舞われたばかりで再び対策に追われていました。
金城有芽乃記者「強風域に入った南大東島です。高波が大きな音を立て、岸壁に押し寄せています」
荒れる波岩場に打ちつける大きくうねった波…あたり一面、真っ白になっています。大東島地方は9月16日朝に台風14号の強風域に入りました。
台風対策で板を打ち付ける男性、金槌を片手に木材と鉄パイプで車庫の扉を補強しています。急ピッチで進む対策…、至る所で台風の接近を感じさせます。
陸に上げられた漁船はロープで固定されています。ほかにも、いくつもの漁船が身を寄せ合うような形で港の中にロープを張ってとめられていました。港では漁船を固定するロープが緩んでいないか確認に来た漁師もいました。
漁業関係者「かれこれ11号からですと約3週間そのあとも1週間ぐらいは(漁に)出られないだろうなと思いますね。大変厳しいですよね。漁に出れない、さらに台風が去ったあとも輸送体系、定期船ですから、送られないもんですから、それを含めて家計に影響しますね」
台風が通過してもその影響は長く残るため小さな離島では一度の台風襲来が生活のあらゆる場面に影を落とします。
金城有芽乃記者「食料などを積んだ船が1週間ぶりにくる予定でしたが、台風の影響でしょうか?港入り口は封鎖されています」
役場の職員「(風速)60mぐらい吹くって聞いているんで、ちょっと心配ですね。だいぶ長い間、届いてないので、多分今スーパーとか商品が消えているんじゃないかな」
生活物資の不足が心配されています。商店では、棚からほとんどの商品が消えてしまっている状態でした。
スーパーの店主「ここは野菜コーナーですね。野菜と、あと練りもの。かまぼことか。ここは飛行機で取ったので、あるんですけど、ほとんどゼロ状態ですね。ニンジンも切れたし、タマネギ。だいたいラーメン、お菓子が先に切れますね」
南大東島では暴風に備えて、すでに避難所を2カ所開設しています。「多目的交流センター」では最大30人の受け入れを想定してスペースを区切ったほか段ボールベッドなどを用意していました。
役場では「風が強くなる前に避難を済ませてほしい」と呼びかけています。大東島地方は9月16日夜から風が一段と強まり9月17日昼前に台風の最接近を迎える見込みです。最大瞬間風速は「35」メートル、波の高さは「10」メートルの猛烈なしけになることが予想されています。気
象台が暴風や高波への厳重な警戒とともに最新の台風情報を入手するよう呼びかけています。