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夏休みも終盤です。毎年悩まされる夏休みの宿題「自由研究」に役立つワクワクする話題を紹介します。普段できない特別な体験を通して「どうやって飛行機が飛んでいるのか」を深く考えるイベントが開かれました。

「飛行機が飛ぶ仕組み」実験の様子「3,2,1」「おおー、すごい!よく飛びましたね」

今月6日、那覇空港で開かれたのは「空」や「飛行機」について学ぶ特別イベントです。コロナ禍で旅行や学校行事など、「ワクワク」したり新しいことに触れる機会が減った子どもたちのために企画されたイベントで小学生62人と、その保護者およそ120人が参加しました。

整備士 安里圭太さん「実は、エンジンはまん丸ではありません」

イベントでは、JTAの整備士や現役パイロットなど、普段は聞けない”その道のプロ”による生解説で学ぶことができました。高さはキリン2頭分、重さは車32台分と教えてもらった大きくて重い飛行機が、どうして飛べるのか?子どもたちにとって最大の謎です!その秘密は、飛行機の”翼”にありました。

揚力の実験。羽が風の力を受け、浮いて子どもたち「おぉ~」

與那嶺侑也 整備士「予想通り浮きました!」「これが、空気の力の『揚力』というものになります」

JTA 夏休みの自由研究

特殊な形をした翼に空気がぶつかることによって、上に浮かせる力「揚力」が生まれ飛行機は空に浮くことができます。実験を通し、言葉だけでなく目で見て理解できるよう、楽しく学ぶ工夫がいっぱいです。

次に子どもたちを待っていたのは特別に用意された「ジンベイジェット」!みんなで遊覧飛行です!上空2500mまで上昇したところで、クルーがパンパンになっているお菓子の袋を見せて、ここから新たな実験が始まります!

佐々木敏文パイロット「ペットボトルがあると思うので、このペットボトルの中に空気を捕まえてください。ふたを開けて空気を捕まえてみてください」

上空で集めた空気どうなると思う?

上空の空気、地上でどうなるか?男の子「膨らむと思う」お父さん「膨らむ…膨らむ?」男の子 うなずくお父さん「あぁ~」

およそ1時間半のフライトを終えて地上に戻ると、なんということでしょう~~、一生懸命、空気をたくさん詰め込んだはずのペットボトルはペコペコに…!上空の薄い空気が入ったペットボトルは地上に降りると、陸地の気圧の大きな空気に押し込まれるためペットボトルはへこんでしまいます。上空と地上、同じように感じた”空気”にも違いがある!”気圧”の大きさを体感しました。

そしてイベントを締めくくるのは…乗っていたジンベイジェットとの綱引き、直接対決!小学生62人 対 飛行機、重さ48トン圧倒的な対格差!

JTA 夏休みの自由研究

綱引きに挑戦する男の子「勝てなさそう…めっちゃ重そう」

少し弱気な子どもたちですが、その結末は?綱引きスタートの合図と掛け声「行きます…せーのっ!せーのっ!せーのっ!」

なんと小学生チームの勝利!勝てた嬉しさと、少しビックリした表情の子どもたちでした。

イベント終えた児童「飛行機に乗っていろんなことを勉強する(のが楽しみだった)」

イベント終えた児童「飛行機について知れたことを、友達や家族にいっぱい教えて、みんなに飛行機がすごいことを教えたい」

イベント終えた児童「自分も空の旅に出て、操縦してみたい」

JTA路線事業部 島袋能豪(しまぶくろ・よしたけ)さん「飛行機だったり、空のことに興味を持ってもらうってところも、もちろんあるんですけど、それ以外のことにもっと学びを見つけていってくれたらうれしい」

「ワクワク」「ドキドキ」が詰まった空の一日。子どもたちにとって、忘れられない”夏の思い出”になりました。