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沖縄の日本復帰50年の節目に、様々な視点で戦後の沖縄を振り返ろうと県公文書館で8月にかけて講座が開れます。
9日に開かれた初回は「維持された米軍基地」がテーマで、講師の沖縄国際大学の野添文彬准教授は1951年に締結されたサンフランシスコ講和条約についてアメリカが日本に潜在主権を残しつつ沖縄を実質的な統治下に置いたと当時の状況を解説しました。
沖縄国際大学野添文彬准教授は「アメリカとしては沖縄を自由に使いたい、同時に沖縄を植民地にするということはあまりにも当時の国際社会の批判を浴びるという危険性があるということで、それを避けながら沖縄を統治しておきたい、そういうアメリカの非常に絶妙な考え方があった」と解説しました。
さらに復帰直後に、沖縄から海兵隊を撤退させることを検討していたアメリカに対し、日本側が駐留維持を求めたと資料をもとに説明しました。
次回の講座は、沖縄国際大学の前泊博盛教授が「沖縄振興と経済」をテーマに23日に開かれます。