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沖縄が抱える問題を世界に向けて発信するため、遺骨収集ボランティア・ガマフヤーの具志堅隆松さんがスイスのジュネーブで開かれている国連の会議に参加しています。具志堅さんが何を訴えたのか現地から中継です。
こちら、後ろに見えるのが国連のジュネーブ事務局です。ガマフヤーの具志堅さんは7月4日に参加した『先住民族の権利に関する専門家機構(EMRIP)』の会議で、台湾有事の問題について述べ、悲惨な地上戦を経験した沖縄が再び戦場になるかもしれないことへの危機感を訴えました。
具志堅隆松さんは英語で「米軍と自衛隊は琉球の島々に40カ所の軍事基地をつくり訓練を繰り返している。もし、台湾有事が発生した場合、中国軍を攻撃する想定である。琉球の人々は中国を攻撃するつもりは、全くありません。琉球から中国を攻撃することは沖縄が戦場になることを意味している」と訴えました。
具志堅さんは会議が終わった後にネパールからの参加者から訪ねられたり、各国の参加者とあいさつを交わしたりするなど、世界で沖縄の問題を訴えたことについて「手ごたえを感じた」と話していました。
具志堅さんは「遺骨土砂については、世界中の人々にとって普遍的な道徳の問題。戦争で殺された人の遺骨がある地域の土砂をとって、それを埋め立てに使うというのはあり得ないだろうと。世界中の人々にまず、そういうことを知ってほしいと思っています」と述べました。
7月5日は2回目の報告がおよそ3時間後に控えていて、そこの場で遺骨を含む南部土砂が辺野古新基地建設の海の埋め立てに使われようとしている問題について話すことになっています。
遺骨を含む土砂の問題を人道的に許されないことだと常々訴え続けてきたその思いが世界から共感を得られるのか注目されます。