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めざせ甲子園、きょうは去年の夏の覇者・沖縄尚学です。最後の夏となる3年生27人の中には父や祖父が偉業を成し遂げた沖尚で一緒に夢を追う双子の姿がありました。

夏の第2シード、沖縄尚学。2年連続での甲子園出場を目指しています。春の県大会では準決勝までの5試合で失点はわずか1と堅い守備を誇るチームの中でエースとしてマウンドを守るのが吉山太陽。25回あまりを投げて無失点。準決勝ではノーヒットノーランを達成し、よりチームを引っ張る責任感が生まれてきたと話します。

吉山太陽選手「ノーヒットノーランしてからは、より自信がついたし、エースなりの投球していかないとチームにも貢献できないかなと思って」

沖縄尚学 連覇を狙う夏 夢追う双子の思い

吉山の好投もあり、春は優勝まで「あとひとつ」に迫る準優勝を果たした沖尚。しかし、この夏、甲子園に出場できるのは沖縄大会で優勝した1校のみ。その「あとひとつ」を掴むために今のチームの課題は「劣勢からの跳ね返し」だと比嘉公也監督は話します。

比嘉公也監督「劣勢にならないことが理想だと思うけど仮にそうなった時に崩れずに跳ね返す場面は、5試合6試合やる中には一つ二つは出てくると思うので、そういうところで成長につなげてほしい」

監督から厳しい声が飛ぶのもこの夏、逆境に立ち向かうため。2年半ともに切磋琢磨してきた仲間たちと集大成の夏に挑もうとしている3年生27人。その中に、およそ10年にもわたり、一緒にに野球に打ち込んできた2人が。

「健治です。」「幸治です。」眞喜志健治・幸治兄弟。見た目も声もそっくりの双子です。

沖縄尚学 連覇を狙う夏 夢追う双子の思い

前盛魁来主将「常に一緒にいて、1人が話に入ってくれば絶対また一人話に入ってくるような常に一緒にいるような感じで、このチームにはあの2人がいないと雰囲気が上がらないというか結構ムードメーカー的な存在」

2人の父は柔道・無差別級の日本代表として活躍した眞喜志慶治(よしはる)さん。沖縄尚学高校柔道部に在籍していた時には監督であった祖父・忠男さんとともに個人で日本一、さらに団体日本代表としても世界一に輝きました。

そんな柔道一家に生まれた眞喜志兄弟。埼玉で生まれ、2人も小学2年生から柔道に取り組んでいましたが…

眞喜志健治選手「2つ上の友達から野球をやらないかと誘われて、体験にいったところ楽しくて2人で入ろうみたいな感じで入った。あと楽しかったので野球を取った」

小学4年生から一緒に野球を始めるとその虜に。結果的に取り組む競技は異なりましたがそれでも高校は、父と祖父が柔道部で黄金時代を築いた沖縄尚学を志望しました。

沖縄尚学 連覇を狙う夏 夢追う双子の思い

眞喜志幸治選手「お父さんとおじいちゃんというのもあるけど、沖縄尚学というのが頭に入った時に水谷さんたちの甲子園を見て、自分もそこでプレーしたいなと思ったのでそこでやった」

眞喜志幸治選手「お父さんは自由にさせてくれるので自分たちの意見を尊重してくれた」

父や祖父、そして甲子園で活躍した先輩たちの姿を見て強豪沖縄尚学に入学した2人。コロナ禍で思うような練習ができない時間も最高の練習相手として3年間切磋琢磨してきました。

眞喜志健治・幸治選手「他のひとはやっぱり1人だからできることは限られているけど、キャッチボールとかペッパーとか2人でしかできないものをやったり、あと素振りとか2人でやっていたら「もっとこうした方が良いんじゃない」とかアドバイスをし合ったりしている。グラウンドではポジションが違うからそういう話はしないけど家帰って素振りを見たときに「肩下がっているよ」とか「バット遠回りしているよ」とか見て気づいたことを言うようにしている」

そして実力を高め合いながら父のアドバイスを胸に、ムードメーカーとしてもチームの力になろうとしています。

眞喜志健治選手「(父からは)何事にもポジティブにとらえていればダメな方に転ということは無いと思うから、ポジティブに元気だしてやっていけよというのは覚えている」

双子の兄弟がチームを盛り上げる沖縄尚学。2年連続の甲子園へ、3年間磨き上げた実力を全て出し切る夏がやってくる。

前盛魁来主将「相手に合わせるのではなくて自分たちのやることをやって準備したうえで夏に挑めるようにしたい」

沖縄尚学 連覇を狙う夏 夢追う双子の思い

吉山太陽選手「予選で優勝して甲子園に出場して勝つことが目標」

眞喜志幸治選手「春で打撃面でも足を引っ張ってしまったという悔しさがあるので夏は自分が引っ張ってチームを勝利に導けるバッターになりたい。自分が引っ張るという気持ちで」

眞喜志健治選手「チームの中では明るい方だと思うので大会入るとみんな緊張しちゃうと思うけど、自分からどんどんサポートの声とか仲間に掛けて野手として守備からリズムもそうだけど、バッティングからのリズムも作れるようにして良い感じのチームを作れるようにしていきたいです」

集合「絶対勝つぞ!オー!!」

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