※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

沖縄戦で動員された元学徒の人たちでつくる「元全学徒の会」が、9年間の活動記録をまとめた冊子を発刊しました。

発刊されたのは、「学園から戦場へ亡き数の学徒の言霊とこしえに」で、沖縄戦を生き抜いた旧制師範学校と中等学校の学徒でつくる「元全学徒の会」のメンバーらが、その体験を、目に見える形で後世に伝えようと、会の9年間にわたる活動記録を1冊にまとめました。

7日に開いた記者会見で、「元全学徒の会」幹事の宮城政三郎さん(93)は、「我々の学友が、平和な世に生きたかったという無念の思いを後世に伝えていきたい」と述べました。

記録誌には、合同碑の建立を当時の翁長元知事へ陳情した2013年から始まり、全学徒の戦没者数を1984人と確定するまでの経緯や、戦前の各学校の校歌、校舎の写真などこれまでの会の活動記録が全242ページにわたってまとめられています。

「元全学徒の会」の活動をまとめた記録誌、「学園から戦場へ」は1000冊発刊され、今後、県内の高校などに寄贈されるほか、那覇市首里にある養秀同窓会館で閲覧することが出来ます。