ニコッと笑える未来へ。きょうの舞台は世界自然遺産に登録された西表島です。島の環境を守るため、持続可能な観光を目指すリゾートホテルの取り組みを取材しました。
寺崎アナ「ニコッと笑える未来へ!SDGsアナ、寺崎未来です。今日は西表島ホテルにやってきました。東南アジアのリゾートホテルっぽい外観のホテルで、ちょっと海外に来た感覚ですね。きょうは、こちらのホテルで取り組んでいるSDGsに関して調査していきたいと思います。早速行ってみましょう!」
イリオモテヤマネコが棲む島のジャングルリゾートをコンセプトに開発された「星野リゾート・西表島ホテル」。客室数は139室。全ての客室が浜辺に面していて打ち寄せる波を眺めながら、のんびり過ごすことができるリゾートです。
そんなホテルで今行われているイベント、「春のピーチパイン祭り」。ほんのり桃の香りがするピーチパインは、収穫時期は短くわずか2ヶ月ほど。そのため生産量が少なく市場に出回ることが珍しいため、幻のパインと言われています。
環境保全の取組は、もちろんホテルでも。ホテルでは美しい海を守るため、定期的にビーチクリーンを行っています。
寺崎「こんなひも状のものが・・・これもゴミなんですね」
西表島には毎年、中国や台湾などから多くのゴミが漂着してきます。ホテルでは去年3月からビーチクリーンを始め、ペットボトルごみ1万本以上回収しました。
ホテルスタッフ福田さん「全員が意識すれば確実にゴミは少なくなっていくと思います」
ホテルではプラスチックゴミを減らす取り組みとして、ペットボトル飲料の販売を一切行っていません。ゲストにはボトルの貸し出しを行っていてドリンクコーナーの利用を勧めています。SDGs、気候変動に具体的な対策を。ゴミ削減に力を入れているリゾートホテルです。
寺崎「時刻は午後6時。夜ご飯の時間です。夜はこちらのレストランで頂きたいと思います。」
レストランでは、ガザミを始めカマイ(イノシシ)など、西表島で採れた食材を中心に料理を提供しています。
美しい夕日に癒やされながら、この日の撮影は終了。取材2日目は「島の豊かな生態系」に関して調査します。
西表島では2年前、竹富町観光案内人条例が施行され、自然観光ガイドの免許制度がスタートしました。ホテルでも免許を取得したガイドが中心となり案内しています。
多くの生物が生息する理由。その一つが、汽水域に生える「マングローブ」の存在です。SDGs、海の豊かさを守ろう。陸の豊かさも守ろう。
地域一帯となり、自然や歴史文化を伝えることで、島の環境保全につなげる。日本初のエコツーリズムリゾートを目指すホテルの取り組みでした。