続いては特集です。先月、沖縄の海を舞台に、ある大会が開かれ、釣り人たちによる熱き戦いが繰り広げられました。優勝賞金は300万円!ルールは簡単!「一番重たいカジキを釣れるのは、どのチームか!」まだ日も登らぬ午前5時すぎ。宜野湾マリーナに集う釣り人たち。
参加者(男性)「2年間コロナで楽しいことがなかったのでなんか楽しいことはないかなと思って今回沖縄でやってもらえることは非常に喜んでおります」
参加者(男性)「ばっちり寝てきたのできょうは何とか一本釣って帰りたいと思います」
参加者「300万僕たちが取ります」
参加者(女性)「優勝します!おー!」
大きな獲物を目指して。午前6時10分、一斉に大海原へ!始まったのは「Ryukyu Big Game Fishing Tournament」!ルールはいたってシンプル。制限時間内に「最も重いカジキを釣りあげたチーム」が優勝!優勝賞金は“300万円”です。
コロナ禍で3年ぶりの開催となった今大会には県内外から22のチームが参加。その中で、今回QABの取材スタッフは2016年の第1回大会から参加している比嘉俊浩さんのチームに密着しました!
比嘉俊浩さん「最高成績は4位です(4位の時は何キロぐらいのカジキだったんですか?)120キロくらいですかね」
ちなみに1回ヒットしたらどのくらいのファイトになるんですか?
比嘉俊浩さん「大きさによっても変わるんですけど、だいたい40分から大きいのであれば2時間とか150キロを超えると1時間半以上はかかるんじゃないか」
ヒットしてから釣り上げるまでの駆け引きが1つの魅力ともいえるカジキ釣り。今回の仕掛けには魚の形をした疑似餌を使い複数の竿を出しカジキを待ちます。かかった瞬間を逃さないことが重要だといいます。
土屋年広さん「カジキという魚は角が出ているここで泳いでいる小魚の群れの中に突進して魚を傷めつけることによって食べやすくする」「カジキが小魚と間違えて叩きに来るのを待っているのでその叩いた瞬間に糸が少し出る」「1回叩くという反応を見逃してしまうと魚が食いついてこないので」
それぞれの竿に注意を払いながら出航から、待つこと3時間半。ついに当たりが!まずは糸が絡むことがないように他の竿をすべて回収します。
比嘉さんも臨戦態勢!ところが。「外れてる~!」
引きが無くなり、振出しに。ちなみに外れたわけではなく、カジキよりはずっと小さい、オキサワラがかかっていました。
比嘉俊浩さん「まだまだ時間がたっぷりあるのでまた来ますよ」
その頃、他のチームではカジキを釣りあげているところも!比嘉さんの船では、空が曇り始めたこともあり仕掛けを明るめのルアーに変更し目立たせる作戦に。待つことさらに2時間。午後0時半、再びヒット!先ほどよりも重たい感触!これはカジキなのか!
しかし期待が高まったのも束の間何やら盛り下がった雰囲気。実はこれまでの経験上、この程度の引きの強さではカジキではないとわかったのです。釣れたのはシイラ。決して小物ではありませんが、狙いのカジキではありませんでした。
その後は音沙汰なく時間が過ぎていき、終了時刻の午後3時。残念ながら比嘉さんたちは今回、カジキを釣りあげることは叶いませんでした。
比嘉俊浩さん「今年は音無しでしたね 残念ですまた来年頑張ります」
比嘉さんたちが宜野湾マリーナの帰港するとそこではカジキを釣ったチームが計量を行っていました。100キロ越えが次々に上がるなか優勝チームが釣り上げたカジキは“166キロ”でした!
優勝チームLEVANTEメンバー「よかった!160キロあった!うれしいうれしい!うれしいうれしい」
優勝チームLEVANTEメンバー「最高ですね興奮しました。ありがとうございました」
優勝チーム「LEVANTE」には賞金300万円が贈られましたなお、釣り上げたカジキたちは食料用としてさばかれ子ども食堂に寄付されたということです。