大型連休中、沖縄には帰省や観光客で多くの人が訪れました。沖縄の玄関口、那覇空港で飛行機の安全を支えている影の立役者を密着しました。
飛行機が大空高く飛ぶために、地上で支える誇り高き戦士たちがいます。「グランドハンドリング」通称「グラハン」。
定時運行を支える影のプロフェッショナル集団で、関連する資格は何と100以上も。今日のQプラスリポートは飛行機の安全を支えている影の立役者「グラハン」に密着しました。
3年ぶりに行動制限がない中、始まったゴールデンウイーク。空港には多くの人の姿がありました。
こちらは非接触対応の「手荷物預け機」。JALでは去年導入し、現在26台が設置されています。果たして荷物の行方は?
まずは第一関門。ベルトコンベアーへの合流。他の人の手荷物も流れていく中、うまく合流することができるのか?おおっと!突然動き出した!後ろから荷物が来ないと見るとすぐ合流。素晴らしい判断力です。そしてカウンターを横目にカーテンの中へ。そこは、まさに暗闇の世界。少し不安を抱きますが・・・それも束の間。一筋の光が差し込んで来ました。すると・・・急な下り坂へ突入。S時カーブを難なくクリアし、直線ゾーンへ。最後のカーブを曲がると、1階の手荷物仕分けセンターへ合流です。
さて、到着した手荷物は、行き先別に積み込まれていきます。硬い荷物は下へ。柔らかくて小さい荷物は上に。スタッフが1つずつ確認し、手作業で行われていきます。そんなスタッフの想いがこもった荷物は、車に牽引され飛行機の貨物室の中へ。
ここからは、搭載チームの出番です。荷物は全てこちらの端末で管理されています。
飛行機は左右のバランスが重要。バランスが悪ければ、機体が傾いてしまう可能性があるため、そうならないように、荷物の重量が記載された指示書をもとに、順番通り積み込んでいくのです。
ちなみに・・・貨物室はというとこんな感じ。床にはローラーが設置されていて、入ってきたコンテナを自動で、奥まで運んでくれるのです。
一方、出発前の客室はというと・・・清掃チームの姿がありました。機内は390席。それを12人で清掃していきます。まさに人海戦術。わずか15分で終了しました。
離陸の準備が整ったら、滑走路へ。ここで活躍するのが「トーイングカー」と呼ばれる車です。飛行機は自らバックできないため、特殊車両を接続し、その動力を使い、後方へ移動させます
最後はお見送り。地上スタッフから、客室乗務員、パイロットへ安全のバトンタッチが行われる瞬間です。
そして、この後は・・・夜の空港に潜入。モップ片手に集まる集団。これから行われることとは!?
全長39.5m。高さ12.5m。この機体を洗うのは7人の作業員。しかも全て手作業で行っていくのです。
機体には細かい汚れの粒子がこびりついていて、それが原因で燃費効率が悪くなるそうなんです。作業すること2時間。飛行機はピカピカに!
グランドハンドリング。通称「グラハン」。飛行機の安全と安心を守るためワンチームとなり、日夜奮闘するプロフェッショナル集団でした。