九州各県の代表が競う社会人サッカーのKYUリーグです。シーズンは中盤戦に入りました。Jリーグ入りを目指す沖縄SVそして県内社会人クラブの雄 海邦銀行SC。県勢2チームはきのうホームゲームを行いました。
試合開始前 大粒の雨に見舞われた読谷村陸上競技場元日本代表 高原直泰(なおひろ)代表率いる沖縄SVは今季ここまで5戦5勝。得失点差で11チーム中2位。
この日は福岡のKMGホールディングスを迎えての試合となりました。新型コロナで中止されたおととしを除き、KYUリーグ2連覇中の青のユニフォーム 沖縄SV。
序盤からゲームを試合します。前半4分でした。決めたのは地元読谷出身、今季から加入の儀保幸英(ゆきひで)
沖縄SV 儀保幸英選手「まずは立ち上がりシュートを打ってチームの勢いをつけることを考えていたのでゴールすることができて良かった」
この得点が呼び水となりました。今度はゴール前の混戦から。相手ディフェンダーに囲まれながらも押し込んだのは26番 一木立一(いちき りゅういち)。
さらに前半40分。7番大城佑斗(おおしろ ゆうと)から出た絶妙なパス。しっかり反応したのは先制点を上げた9番儀保。
前半だけで2得点。チームも3対0とリードします。しかしサイドが代わった後半。セットプレーからでした。守りの壁の裏をかくゴロキック。KMGホールディングスに1点を返されます。
このあとさらに追い上げたい相手の圧力の前に思うようなプレーがなかなかできないSV。高原代表も途中出場しましたが、苦しい時間が続きます。
その中、試合終了直前でした。相手ファールで獲得したペナルティーキック。蹴るのは9番儀保。
落ち着いてキーパーの逆をつきました。この試合3点目のハットトリックを達成。地元ファンの祝福の中、チームは6連勝。ですが試合後は反省の言葉が並びました。
沖縄SV 儀保幸英選手「後半特に自分たちのやりたいサッカーができずに結果は4-1だが苦しい内容だった」
今季はKYUリーグ3連覇、さらにその上の地域チャンピオンズリーグを勝ってまず目標とするJリーグの入口、JFL入りを目指すSVにとって納得できる結果ではありませんでした。
沖縄SV 高原直泰代表「単純なミスそもそも多すぎる。結局1点取られているし、きょうのゲームは本当に大きく反省するところが多々あるかなと思う」
今季も優勝へ、更なる高みに向け反省を糧とします。
円陣「きょう勝ってしっかりここから乗っていきましょう」「いくぞ!!」
こちらはKYUリーグ。もう1チームの県勢、海邦銀行SCきのうは中城村で日本製鉄大分サッカー部と対戦しました。
青のユニフォーム海銀は今季ここまで1分5敗と勝ち星がありません。ホームで勢いをつけたいところ。しかし逆に、新型コロナの影響で2年間出場を見送り、3シーズンぶりにKYUリーグに参加している日本製鉄大分に攻め込まれます。
それでも、20年間降格することなくKYUリーグで戦い続ける海銀SC県内社会人チームの先頭を走る誇りを胸に反撃へと転じます。
試合の流れを掴みつつあった前半終了間際・・相手フリーキッから。はじき出そうとしたボールは無情にも自陣のゴールへ。先制点を奪われ試合を折り返しました。
そして迎えた後半。攻守で走り切って体を張る海銀サッカー。徐々に相手のスタミナを削ります。
ゲームキャプテン 金城大樹選手「1回も勝てていない今シーズンという気持ちが全体で勝とうという気持ちが強かったのでそこの部分で後半自分たちのゲームができた」
そして後半23分。相手ディフェンダーに当たったこぼれ球。ボールはキーパー横をすり抜け、見事同点。
13番 吉嶺文啓(ふみひろ)がチーム5試合ぶりのゴールを決めました。
今季初勝利に向け勢いに乗った海銀。勝ち越しを目指して攻め続けます。しかし2点目はならず。1-1の引き分けでしたが次につながるゲームとなりました。
ゲームキャプテン 金城大樹選手「ゴールの決定率を上げるのが課題だと思う。来週はまた天皇杯(県予選)決勝もあるのでそれに向け準備していきたい」
その天皇杯県予選決勝ではきょうお伝えしたKYUリーグの県勢沖縄SVと海銀(かいぎん)SCが8日に対戦します。