楽園の海、案内は水中カメラマンの長田勇さんです。今回のテーマは「目力選手権!」です。
長田「今回は『目』に力のある生き物を特集したいと思います!」
長田「トップバッターはホシカゲアゴアマダイ。砂と砂利の混ざったような海底に穴を掘って生活する魚です。ダイバーの間ではジョーフィッシュと呼ばれていて、人気があります」
目がドーナツみたいになってますね。
長田「接近しての正面顔。ゆりこさん、目力はどーですか?」
かわいいですが、完全にカメラのレンズを睨んでますね!
長田「ジョーフィッシュ、体を回しながらも目をそらしません!これ、そっぽ向いているように見えますが、実はカメラの横から覗いてた私を睨んでるんですよ。なかなか強めの目力でした」
長田「お次はサンゴの下で休憩しているシマキンチャクフグ。昼間は、なかなかアップで撮影できないので、夜に水底でジーッとしているところを撮影しました」
わー!!超ドアップですね!!
長田「近づき過ぎましたね。夜は寝ているので、ここまで近づいても、ぜんぜん逃げないんです。その寝姿がこちら。水底にお腹をつけて寝ています」
おちょぼ口で可愛らしい!
長田「そうですね!基本的に魚には瞼がないので、寝ている状態でも、こちらを見ているように感じます。これ、最接近です。目力、どうでしょう?」
威圧感は感じないですね。
長田「寝ている状態なんで、実際にはこちらを認識していないでしょう。どちらにしても優しい目をしているので、目力は弱めです」
それにしてもお口がかわいい!!
長田「次はアカメハゼ。名前からして赤い目だと思う方もいると思いますが、目の周りが赤いだけで、実は黒目なんです」
そうなんですね!
長田「正面顔がこちら。体長は1.5cmとかなり小さなお魚。目が充血しているように見えるので、睨まれても力強さは感じません。体は細くて透け透け。ちょっと弱々しい感じですかね」
長田「こちらはキンチャクガニ。1cmほどの小さなカニです。ハサミでイソギンチャクを持って、敵を威嚇します。この目つき!凄くないですか?」
こわぁ~い!!
長田「昔、たむろしている不良の人ってこんな目つきしてますよね。『お願い!笑って!!』て、思わず言いたくなりました。目ん玉の上下にある赤い線が、目つきが悪いように見えちゃうんですね。睨まれている感じで、怖いくらいの目力でした」
長田「次はこのトゲトゲハサミの持ち主が登場します。どんな生き物かというと…」
上半身だけですが、穴から出てきましたね。
長田「名前はアナモリチュウコシオリエビ。警戒心が強いエビなので、時間をかけて近づきます。ゆりこさん、このエビ、昔流行った人気キャラクターに似てる!と言われているんですが、わかりますか?」
なんでしょう?
長田「実は、ロボコンにそっくりなんです」
私、まだ生まれてないです。
長田「ロボコンに似てると思ってしまうと、目力も弱く感じてしまいます」
顔はカマキリに似ていますね!赤カマキリ!フフフ!!
長田「海老ですけどね」
あら!隠れちゃいました!!
長田「最後は、色彩豊かなシャコとして有名なモンハナシャコ。砂地に掘った穴で生活しています。さー、目力はどーでしょうか?」
未知の生物ですね!これは!!
長田「左右の目、別々の方向を見ながら動かしてます。自由自在に全方向をチェックしてます。目力に関してはなんとも言えないですね。宇宙生物みたいで、目力があるのかないのか、まったく判断出来ません。しばらく睨み合いが続きましたが、最後は私の目力が勝ったようです」