準決勝が行われたこの週末。実は沖縄に新たな高校野球部が誕生したんです。名護市に開校した「エナジックスポーツ高等学院」あの名将のもと、夢の甲子園を目指し第一歩を踏み出しています!
まるで大会での入場行進のように入学式の会場に登場したのは名護市瀬嵩に開校した「エナジックスポーツ高等学院」の1期生16人。
そのうち15人が硬式野球部という他ではなかなか見られない船出の日を迎えていました。
眞喜志健之朗選手(新入生代表挨拶)「野球部はここ瀬嵩で大好きな野球に専念できることに感謝し切磋琢磨しながら甲子園出場を目標に全力で取り組みますそして新たな伝統を作っていきます」
入学式後、新たな野球部としてスタートを切った1期生たち。
読谷中出身・龍山暖(たつやま・はるき)選手「不安もあるし自分たちが作っていくからそのワクワク感もあります」
鏡原中出身・大城陽太郎(おおしろ・ようたろう)選「野球に集中できると思うのでここにしました」
うんな中出身・古波藏虹太(こはぐら・こうた)選手「野球の環境が恵まれていたりするので、神谷先生もいるので」
チームを率いるのは、神谷嘉宗監督。八重山や前原・中部商業などを経て、2008年には浦添商業を率いて夏の甲子園ベスト4。美里工業では学校史上初のセンバツ出場へと導いた指導歴43年を誇る名将も新たなスタートに気持ちを強めています。
神谷嘉宗監督「この子たちもまだ何もないところに入学してくるわけですからすごく決意をしてきたと思うんですね。この子たちを3年間預かってその間に結果を出したいという強い気持ちが湧いてきました」
その強い思いは練習環境にも表れています。旧久志小学校の跡地を利用したグラウンドは黒土が入れられ、これから防球ネットなども整備されるほか今後、敷地内に屋内練習場やなんとスタジアムも建設される予定になっています。
選手たちはそれらの施設をフル活用しながら早朝・午後・そして夜間と練習に打ち込むことになります。その練習時間を可能にしているのが「全寮制」選手たちは親元を離れ、これから3年間、自分たちで生活していきます。
眞喜志健之朗選手・父 亮治さん「頑張ってほしいという気持ちですね」
具志川東中出身・眞喜志健之朗選手「初めてで色々とわからないこともあると思うんですけどみんな寮生活なんで一緒に助け合って良い雰囲気でこの学校を作っていきたいです。野球に集中できる環境でとっても良い環境だと思います(Q.きつくはなさそう?)いや、きついと思います笑」
ゼロからのスタートの難しさや圧倒的な練習量が見込まれる中で、新たな野球部を選んで入部してきた選手たち。その決意の裏には、すでに明確な目標があります。
龍山暖(たつやま・はるき)選手「3年以内に甲子園出場と甲子園上位進出が目標です」
古波藏虹太(こはぐら・こうた)選手「2年後の甲子園を目指しているので非常にやりやすいです」
覚悟をもって入ってきた選手たちに対して入寮の日、神谷監督は。
神谷嘉宗監督「絶対甲子園にいくというそういう覚悟をもって皆さんここを選んできましたよね。もちろん我々スタッフもその決意を持って生徒たちを預かって一緒に寝泊まりするわけです。3年後の自分というのは毎日の積み重ね毎日の積み重ねが道を開いていくその決意を持ってきょうからスタートです」
甲子園という大きな夢を追いかけて。産声をあげたエナジックスポーツ高等学院が第一歩を踏み出しています。
金城アナウンサー「すごい野球部が誕生しましたね。今年の夏の大会にはもう出場するんですか?」
寺崎アナウンサー「そうですね、今高野連に加盟申請をしている段階でして順調に認められれば、この夏から公式戦に出場することができます。沖縄高校野球界に新たな風を吹かせるのもそう遠くはないかもしれません。以上、スポーツお伝えしました!」