将来が楽しみなバスケ選手たちの話題です。Bリーグのユースチームの頂点を決める「BリーグU15 CHAMPIONSHIP」が行われ、その大会に琉球ゴールデンキングスU15が出場しました。
注目の司令塔を中心に、これが最後の大会となる中学3年生たちが優勝を目指し挑みました。
先週木曜日、全体練習開始の30分前。既に選手たちは体育館に集まり、ボールを持って自主練習を行っていました。「B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2022」に臨む、Bリーグ琉球ゴールデンキングスU15。
それぞれ違う中学校から毎日練習場所に通い、ともに切磋琢磨してきた3年生5人にとっては最後の大会です。
新垣元基(あらかきもとき)主将「一人一人個性があってその5人が団結するとすごい力が出てきて、とても個々の力があって良い3年生のメンバーです」
その中で、司令塔のポイントガードとして、県内トップレベルの選手が集まったチームを引っ張るのが平良宗龍。
平良宗龍選手「ドリブルからドライブしてジャンプシュートとか、レイアップを決め切るのが自分の得意なプレーだと感じています。将来はNBA選手になりたい」
大きな夢を抱く平良は、これまで2度の全国大会で、最も印象的な選手に贈られるMIPを連続受賞。高いポテンシャルを評価され、去年、中学生としては異例の琉球ゴールデンキングストップチームの練習にも参加しました。
泉川寛太ヘッドコーチ「バスケットに対して一生懸命で常に自分がどうよくプレーできるか、チームが良くなるか、ひたすら考えてきたのをコーチたちに共有してくれて、これをチームの練習や大会で修正して歩んできた部分がある。(大会では)とにかく周りを圧倒するプレー、平良宗龍という一人の選手のプレー、違ったレベルを彼には見せてほしい」
4月からは県外の強豪校への進学も決まっている平良。その成長の裏にはキングスU15での3年間、同級生たちに支えられてきた日々があったといいます。
平良宗龍選手「スランプがあってシュートが入らない時期があって、自分がシュート入らない時に『打ち続けて』という声掛けが 自分の力になりました。(3年生は)1年生の頃からずっと一緒にやってきたので、最後くらいはしっかり優勝してよい感じで終われたらいいなと思う」
大会後、それぞれの道に進む3年生の選手たち。集大成となる最後の大会へ、気持ちを一つに挑みました。
【予選Dグループ・第3戦】
予選リーグ・グループD、2勝をあげたキングスU15は3戦目で川崎ブレイブサンダースU15と対戦。リードして迎えた後半。2年生・山城れおがこの背面パス。ボールを受けた平良が3ポイント!
今度は平良のアシストからキャプテン新垣元基も!さらに平良はスチールから自らリングへ!平良がこの日27得点をあげる活躍を見せるなど、74-44の快勝。予選リーグ3戦全勝で決勝トーナメント進出を決めます。
【準々決勝】
一発勝負の決勝トーナメント準々決勝の相手は、横浜ビー・コルセアーズU15。
第1Q、平良宗龍からリング下への新垣龍太郎へ。3年生同士の華麗なコンビネーションが決まります。試合は激しくもつれ合う展開。横浜に7点のリードを許し、第4Q残り1分30秒。ここで最後の大会となる3年生が意地を見せます。
山岸大夢(ひろむ)がバスケットカウントを獲得。フリースローも決め4点差。残り1分、平良南海輝(なみき)のディープスリー!これで1点差。そして残り30秒、平良宗龍が果敢に攻め込むと、倒されて2本のフリースロー。これを2本とも沈め、ついに逆転!しかし、試合時間残り11秒で再逆転を許します。
最後まで平良宗龍を中心にリングを目指したキングスでしたが、相手の決死のディフェンスを破ることができず、試合終了。
目標の優勝には届かずベスト8。5人の3年生はかけがえのない経験と悔しさを胸に、新たなステージへと進みます。