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沖縄市の民俗文化財で、国の伝統工芸品にも指定されている「知花花織」の貴重な古い着物が沖縄市に寄贈されました。寄贈されたのは沖縄市の調査で明治時代の1906年につくられたことが分かっている知花花織の着物「ウッチャキ(打掛)」です。

沖縄戦でそれまでの歴史や技術が損失し不明な点が多い中、沖縄市に2着しか現存していない知花花織のうちの1着で最も古いものです。

このウッチャキは、市に寄贈した新里八十秀さんの曾祖母が織ったもので新里さんの母親が大切に保管していました。

新里八十秀さんは「このウッチャキを目で確かめてこういうものがあったんだと。(展示を)やってもらえれば私の母も天国で喜んでいると思う」と話しています。

琉球王府に納められていた本島南部や首里地域の花織と異なり、知花花織は織った本人や家族がエイサーや村芝居など、晴れの舞台で着ていたもので奔放な図柄が特徴です。

ウッチャキは6月に沖縄市立郷土博物館で公開される予定です。また、博物館では知花花織かもしれないという着物の情報を広く募集しています。

知花花織ウッチャキを沖縄市に寄贈