ゲームでスポーツ、「eスポーツ」についてです。eスポーツという言葉自体は耳にすることも多くなったと思いますが「一体何がすごいの?」と思っている方も多いのではないでしょうか?そこで今回は高額賞金付きで沖縄で開催された大会を通して、eスポーツの世界をのぞいていきます。
那覇市内のホテルで行われたeスポーツの大会「eスポーツバトル イン 沖縄 2022」。2日間にわたって5つのタイトルで競われタイトルによっては優勝賞金がかかった試合も。その金額は…、なんと最高100万円。
プロモート・琉球山田尚代表取締役「沖縄でこれくらい大きなものができたというのを見せたいという思いがありましたので、優勝賞金100万円にはこだわりを持っていました。高校や中学でもeスポーツ部ができているところで、これでご飯を食べていくんだとか夢をかけていきたいんだっていう盛り上がりというのは大事だと思います」
市場規模も拡大し、さらなる発展も見込まれているeスポーツ業界。しかし「本当にゲームがスポーツなのか?」という疑問を持っている人も多いのでは?
そこで今回、選手としても出場していたこの方に聞きました。
QABの「琉熱GameTV」で解説を務めるK太さん。残念ながら今大会はベスト16で涙を飲みましたが「スポーツとしての競技性」「格闘ゲームの基本」を解説してもらいました。
K太さん「格闘ゲームはじゃんけんが頻繁に起こるものでして、そのじゃんけん、相手が何を出すかを読んで、そしてダメージを奪って倒しきるというのが非常に重要です。相手の技に対して、自分の技をぶつけることで相手の技をつぶす、差し返しという行動があります。そういった行動は反応速度がすごい重要で、空振りの隙をうまくつくことが重要です」
格闘ゲームでは出す技によって、コマンド操作をしてから実際に技が出る時間や技を出した後、次の動作ができるまでの時間が異なります。その時間は1フレーム単位。つまり60分の1秒、約0.017秒というわずかな時間の差で、ゲームの世界では戦っているんです。
K太さん「今のはジュリが出した飛び道具に対して、バルログのクルクル回る技が、飛び道具無敵なので。見てからまさに抜けていったという反射神経がかなり問われる技術です」
さらに技術だけではありません。
K太さん「実は格闘ゲームの技術も大事なんですが、体力も非常に消耗する戦いです。かなり長時間の戦いになりますので、格闘ゲームを強くなるためには、まずそのゲームのシステムを知ることも大事なんですが、そのゲームにいるキャラクターの性能を知ることも非常に大事で、地道に練習する努力もかなり必要です」
ゲームのシステムやキャラクターに対する知識、正確なコマンド操作や反射神経、判断力、集中力を持続するための体力などが必要で、それを培うために練習の積み重ねが求められるのがeスポーツ。
そのうえで行われる大会だからこそ賞金も高額に。「スポーツ」の1競技として今後も多くの可能性を秘めています。