今回のテーマは「こんなところで暮らしてます!」です。
長田「今回は、様々な生き物の住処を紹介したいと思います」
長田「まずは、岩と岩の間を通過して、水深14mの海底へ。暗がりのスペースで生活している生き物とは…。右奥の方にいるのわかりますか?ネムリブカの登場です。最初は寝ていたんですが、水中ライトにびっくりして泳ぎ始めちゃいました(体長は1.4m)」
あーやって寝てるんだ。
長田「日中はこのような暗い所で生活し、夜になると獲物を探しに外へ出ていきます。基本的にはおとなしいサメなので、ダイバーに噛み付いたりする事はありません。結構、広々とした所に1匹で住みついてました」
おとなしいとわかると可愛く見えてきました
長田「お次はダイバーの人気者・クマノミ。クマノミの住処となっているのは、お馴染みのイソギンチャクです。こちらの種類はサンゴイソギンチャクです」
イソギンチャクって毒があるんですよね?
長田「種類によって毒の強弱はありますが、基本、毒を持っています。クマノミには体の表面に免疫があるので大丈夫なんですが、他の魚がイソギンチャクに触れると、毒が回って大変な目に」
危険が迫ってきたら直ぐに逃げ込める良い住処ですね。
長田「そうですよね。でも、ちょっと狭そうですかね」
長田「こちらは、タマイタダキイソギンチャクに住むハマクマノミ。このイソギンチャクにも同じように毒があります」
ゆらゆらとイソギンチャクの中で揺れてて、気持ちよさそうです。
長田「他の魚が近づけない事ことをイイことに、この2匹、ず~っとイソギンチャクの中でイチャイチャしてました」
わ、長田さんが嫉妬してます!
長田「(笑)」
長田「同じイソギンチャクでも、毒性が強すぎてクマノミでさえ住めないイソギンチャクもあるんです。それが、ハナブサイソギンチャク。そんなところに、オドリカクレエビが住んでます」
これエビなんですね!
長田「そうなんです。このイソギンチャク、ダイバーが手で触れてしまったら、激痛に襲われます」
うわー!危険!
長田「でもエビは、住処にしているだけあって、免疫があるんでしょうね」
長田「お次はサンゴの仲間、オレンジ色のトゲトサカ(直径5cmほど)。そこに住むのは、イソコンペイトウガニです(1cm)」
どちらも派手!
長田「そうですよね。普段、同じ色のトゲトサカに、カムフラージュして住む事ことが多いんですが、色が違いますよね」
そうですね、中々目立ってますね。
長田「ただ、このトゲトサカ、元々は直径10cmほどあったようなんですが、現在では5cmほどと小さくなっているんです。さらに小さくなると、家を失ってしまう事になるので、ちょっと心配」
私の家に住まわせてあげたいです…
長田「そうですか。優しいですね(笑)」
長田「こちらは、カザリサンゴヤドカリ。自分の体の大きさに合った貝殻を背負います。
ヤドカリって、その貝殻が住処になるんですよね!
長田「家と共に移動し、危険を察知すると伏せます。この時は、千切れた海藻が流れてきただけだったんですが、瞬時に隠れていましたね。ちゃんと有効利用していました」
長田「こちら最初はトゲチョウチョウウオの幼魚を撮影していたんですが…後ろの岩にくっついていたナマコが、気になって気になって…。なんと!ナマコのお尻から見え隠れする生き物がいたんです」
これナマコのお尻なんですか!?
長田「そうなんです。咲貴さん、何がいると思いますか?」
えぇー、えぇー。
長田「実は…カニでした。ナマコマルガサミです」
こんなところにカニですか!?
長田「私の指と比べると、大きさがわかりますかね。ナマコの胴体に着いている時もありますが、基本的にお尻の穴の中で生活しているようです。出入り口はここ一つだけですから、いいタイミングで出会えました」
長田「最後は比較的どこでも見られる魚、タテジマヘビギンポ。平べったいハマサンゴの表面など、至る所で生活している魚なんですが、今回とっても綺麗な所に住んでいたギンポがいたので紹介します」
わぁー!なんか芸術作品のような、お洒落な空間ですね。
長田「紫色の海綿に住んでいる珍しい光景でした」
長田「咲貴さんなら、どういったところに住みたいですか?」
お尻の穴は痛そうなので、鼻の穴?
長田「なかなか面白いところに住みたいと思いますねー!これからもいろんなところで生活している魚たち撮っていきたいと思います」
今回も貴重な映像ありがとうござました。以上、楽園の海でした。