宮崎や沖縄でシーズンに向け選手たちが汗を流しているわけですがこちらは準備に汗を流している、といったところでしょうか。今年初めて千葉ロッテマリーンズが二次キャンプを行う糸満市では、受け入れ準備が進むとともに期待も高まっています。
今月1日から県内でも一斉に始まったプロ野球キャンプ。15年目となる石垣市でのキャンプをスタートした千葉ロッテマリーンズは今年、二次キャンプを初めて糸満市で実施することが決まっています。
地元での準備の進み具合はどうなっているのか、取材を依頼したところ…
今まさに受け入れ準備の真っ最中にもかかわらず市役所からこちらの3人が取材に応じてくれました。キャンプ実施への気合が伝わってきます!
観光・スポーツ振興課 主任主事 松田 郁哉さん「プロ野球キャンプということで市としても大きな取り組みではありますので期待の声というのはいろいろなところから寄せられているという印象を受けています。”約30年ぶりのキャンプ実施”ということもありまして糸満市もこれから活気づいていくのかなと思って期待しているところです」
千葉ロッテのキャンプは初めての一方で、糸満市では約30年前にプロ野球キャンプが行われていました。
今のオリックス・バファローズの前身であるオリックスブレーブスが(91年からはブルーウェーブ)1989年から4年間、糸満市でキャンプを実施しました。
当時、市役所に勤め始めたばかりだったという新垣(しんがき)さんも当時の盛り上がりを覚えていると話します。
観光・スポーツ振興課 参事兼課長 新垣行則さん「今年度は9チームが(沖縄で)キャンプを実施していますが、当時はそれほどチームも多くなかったですので糸満でキャンプが実施されるということで市内外から多くの方が来られてこれは旧庁舎なんですが歓迎式セレモニーをやってだいぶ盛り上がっていました」
あの活気をもう一度と、期待も高まる糸満市。
練習の拠点となる西崎総合運動公園には球場やサブグラウンド、体育館やプールなど施設が集約され環境面が整っていることが今回のキャンプ実施の1つの決め手となりました。
さらに…
建設部 都市計画課 課長 金城 悟さん「こちらの場所になります屋内運動場が必要だということで今整備の予定を計画しています」
野球場の外野奥にあるこちらの区画に再来年の1月末までに屋内練習場が建設される予定です。
建設部 都市計画課 課長 金城 悟さん「だいたい3千㎡くらいの建物になるかと思うんですがアリーナといいますか人工芝で練習ができる範囲が45m角を予定しております」
また、海邦国体の頃に建てられ老朽化が進む球場についても、市民らの要望を受け修繕作業が進められているほか、球団のリクエストを受けて屋内ブルペンの土の入れ替えやバッティングゲージなど備品を新調するなど環境整備が進められています。
新型コロナ対策についても収容人数の半数以下・300人ほどに入場を制限する予定のほか検温など体調チェックを通過した観客にはリストバンドを装着して識別できるようにしたり感染対策を呼び掛ける紙の裏に千葉ロッテのメンバー表をつけて手に持ち続けてもらうなどの工夫もしています。
糸満市としては今回のキャンプを成功させることで来年以降、期間の延長も含めてプロ野球キャンプを継続して実施してほしいと考えています。
観光・スポーツ振興課 参事兼課長 新垣行則さん「特に子どもたちが間近でプロ野球選手を見られるということは期待しているんじゃないかと思います。今回はコロナ禍で交流などは自粛という形なんですがコロナの収束後にはまた子どもたちと野球教室など実施できたらと考えております」
観光・スポーツ振興課 主任主事 松田 郁哉さん「まずはチーム関係者が安心してキャンプを実施できるということと市民の皆さんにもこういったイベントがあるということを広く周知することで糸満市としても盛り上がっていければと考えています」
千葉ロッテ初の糸満キャンプは15日から20日までです。