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沖縄で作られたチーズが、国際的なコンテストでエントリーした中から一握りしか選ばれない「ゴールドラベル」を受賞する快挙を成し遂げました!

本場ヨーロッパのチーズと肩を並べる沖縄のチーズとは、一体どんなものなんでしょうか?

真っ白い輝きが高級さを際立たせるこちらのチーズ、「Little ISLAND tyri Marinated(牛)」といって、世界に認められた逸品なんです。沖縄市にある工房「リトル・グリーク・キッチン・チーザニスタ」のオーナー「松永 パメラ アン」さんがつくったものです。

松永 パメラ アンさん「ヨーロッパもチーズの世界、ヨーロッパで金賞を認めてくれた。ありえない。嬉しくてたまらない。泣く!(大会では)泣いてた」

最大級の品評会で「金賞」 世界が認めた「沖縄のチーズ」

その見た目や香り、味などを審査する世界最大級のチーズコンテスト「ワールド チーズ アワード」が昨年11月にスペインで開催されました。33回目となる今回は、45カ国、4079品がエントリーするなか、全体で1割未満しか選ばれない「ゴールド賞」を受賞したのが「Little ISLAND tyri Marinated(牛)」なんです。

今回のコンテストには、日本から25工房、37品のチーズが出品し、14のチーズが各賞を受賞しました。そのうち10個のチーズは北海道で作られたものでした。

パメラさんのチーズにはチーズ生産といえば「北海道」というイメージを、沖縄から覆したいという思いが込められていました。

最大級の品評会で「金賞」 世界が認めた「沖縄のチーズ」

松永 パメラ アンさん「沖縄県産ミルクがベース。一番大事!みんなに結構馬鹿にされてる。沖縄でチーズを作ってて、『え、(良い)ミルクあるの?』って言われるからいつも怒ってる。北海道に負けないぞ!っていつも思う。沖縄の人たちは、このチーズを「沖縄のチーズ」として守って食べてほしい」

並々ならぬ思いが込められたパメラさんのチーズ「Little ISLAND tyri Marinated(牛)」。どうやって作られているのかというと、チーズは沖縄でとれた牛乳だけを使うことにこだわり抜いています。ギリシャ風チーズのように食塩で熟成したうえで、オレガノやローズマリーなどのハーブで香り付けしたオイルに漬け込み、約1週間かけて完成します。

松永 パメラ アンさん「まず何もつけないでそのまま食べてほしいです。そこからパスタにかけたり、(瓶の中の)オリーブオイルも一緒にサラダにかけてドレッシングに使うとか。若い人たちならビールと一緒に食べてもいいし、お洒落な人たちなら『これ金賞のチーズだよ』ってバケットと一緒に食べるとか、どんな人たちでも食べてもらいたいんですよね」

最大級の品評会で「金賞」 世界が認めた「沖縄のチーズ」

沖縄に移住してきて10年目になるパメラさん、アメリカ・サンフランシスコ出身で、沖縄に来る前には静岡やギリシャでも暮らしていました。ギリシャで生活した経験が今回のチーズづくりに生きたといいます。

松永 パメラ アンさん「(沖縄は)ヤギがいっぱいいるじゃないですか。で、ギリシャ料理作るのも大好きだから、じゃあちょっと作ってみようかなと思って、それで作り始めたんですよ」

当初、パメラさんはチーズを自宅で作る程度だったものが、次第に、評判が良くなっていき、今では、工房を立ち上げるまでになりました。

松永 パメラ アンさん「目標は、もっともっとみんなに来てもらって食べてもらいたい。もっと工房も大きくしたい。いつか、(沖縄県産として)ヨーロッパとアメリカに卸せるように作りたいなと思ってる」

最大級の品評会で「金賞」 世界が認めた「沖縄のチーズ」