新型コロナの影響で中止となっていたプロバスケットボール・Bリーグの天皇杯準々決勝の代替試合がきのう行われました。
全体練習もほぼできていない中で久々の実戦に臨んだ琉球ゴールデンキングスでしたが沖縄アリーナのコートで力強い姿を見せてくれました。
岸本隆一選手(試合後)「きょうという日を迎えられるのかというところから僕たちは2022年が始まったので、きょう試合が行われたことが僕自身一番うれしかったというか気分の上がる出来事だったと思います」
新年早々、新型コロナの陽性者が相次ぎチーム活動の停止を余儀なくされていたキングス。ほぼ全体での練習もできていないなか今月3日以来、16日ぶりの実戦となりました。
岸本隆一選手(試合後)「厳しい社会情勢で1週間先がわからないなかで、今試合ができていることをありがたく感じながらプレーできたかなと思います」
練習不足の心配をよそに高いシュート成功率と、息のあった連携でキングスは序盤から試合を優位に進めます。新型コロナの影響で登録選手はキングスが9人、対する信州も8人だけと両チーム厳しい状況の中での試合となりましたが、突き放しにかかるキングス、追い上げる信州ともに見せ場をつくるゲーム展開に。
桶谷HC「いなかったメンバーが何人かいた中で、いるメンバーが今こそ自分たちがやらないといけないというメンタリティを持った選手がキングスにはたくさんいて、それがきょうみたいなゲームにしてくれたんじゃないかなと思います」
試合は最後までリードを守ったキングスが勝利しチーム史上初の天皇杯ベスト4進出を果たしました。
桶谷HC「このしんどい状況でつかんだベスト4を無駄にしないように次の天皇杯もしっかり戦いたいと思います」
一方、試合後岸本は無観客となった試合に今後への思いを語りました。
岸本隆一選手(試合後)「試合が終わって勝った後に自分たちの気持ちを一緒になって喜んでくれる人が目の前にいないというのは、なかなかつらいというか、何のためにやっているんだろうという感覚にもなるので、この先にみんなが同じ場所で離れていても同じ気持ちを共有できる日が来ることを信じてしっかり今ある状況にベストを尽くしていきたいと思います」