寒い日が続いていますが、この時期、増えてくるのが、子どもの急な発熱です。若年層への広がりが心配されているオミクロン株の症状が、風邪の症状と似ているといわれることもあり、子どもが熱を出した時に、不安に感じる人も多いかと思います。そんな時、どう対応したらいいのか、小児科医に聞きました。
沖縄県小児科医会 浜端宏英 会長「毎年冬は子どもたちの発熱患者が多くてですね、外来は予約で一杯になることが多いんですけど、最近は前日に予約がいっぱいの状態です。その対応に職員が苦労しているというところです」
県内の小児科では、今、子どもの発熱に関する問い合わせが増えていて、特にオミクロン株かどうかを尋ねてくるケースが目立つといいます。
このうち、沖縄市の小児科では、新型コロナの抗原検査を実施するなか、子どもの陽性者が毎日のように数人確認されています。
沖縄県小児科医会 浜端宏英 会長「特に小学生以上になると、要注意かなと。普段熱出ない子が発熱する、ちょっと原因がわからないという、そういう子たちから(新型コロナの)よく出る印象ですね。せきが軽いと、鼻水、インフルエンザ様の患者の方が多いですね。特に小学生中学生では、熱でぐったりしている方もいらして、インフルエンザかなと思ってしまう人もいます」
風邪の症状と似ているとされるオミクロン株。PCR検査を受けられるまでに数日かかることもあり、発熱した子どもへの対応に悩む保護者も少なくありません。
休日や夜間に、子どもの医療電話相談を受け付ける#8000(シャープハッセン)には、一晩で30件あまりの相談が寄せられるなど、年明け以降、今月12日までに相談が600件を超えています。
子どもが熱を出した場合、元気で食欲もあれば、こまめに水分補給をしながら、半日から1日程度、自宅で様子を見て、その後、日中にかかりつけ医を受診してほしいと小児科医は呼びかけています。
沖縄県小児科医会 浜端宏英 会長「いろんな症状が出てくる、鼻水、せきが出てくる翌日の予約をされた方が一番理想的ですね。その間に本人の状態の変化とそれから、周りの情報ですね、コロナがいたのかいなかったのか、ご家族の情報とか、そういうのがとても大事になります」
子どもの元気がなく、普段の状態からかけ離れていると感じた時には迷わず病院を受診すべきだといいます。
沖縄県小児科医会 浜端宏英 会長「全く水分がとれないとかですね、おしっこが少ないとか、本当に呼吸が苦しい、ゼェゼェしている、実はRSウイルスという子どもにとっては、もっと怖い病気がちょこちょこまだまだいますので、せきがひどくて眠れないとかですね、横になるのも苦しいというのは、ちょっと状態が悪い状態ですから、そのときは受診したらいいです」
コロナかどうかに関わらず、自宅で発熱した子どもの様子をみる時には、部屋の換気、マスクの着用、手洗いなど、基本的な感染症対策をきちんと行うことが大切です。
沖縄県小児科医会 浜端宏英 会長「他の風邪のウイルスにはアルコールが効かないのもありますので、手洗いが非常に大事です。石鹸を使えるときは石鹸を使って、使えないときは、流水で15秒くらいやってもらえるとウイルスの量を減らせますので。ちょと窓を開けて台所の換気扇を回すだけで、部屋の空気は流れていきますので、1時間に1回くらいは窓を10センチくらい開けて、換気扇があるところをスイッチ入れてもらえると、空気流れていきますのでね」
休日や夜間に「熱が出た」など、子どもの症状にどのように対処したらよいか判断に迷った時に相談できる#8000(シャープハッセン)。短縮番号#8000にかけると、小児科医や看護師に電話で相談できるものです。
平日は夜7時~翌朝8時まで土日祝日は24時間対応しています。