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琉球漆器の技法で装飾されたピアノが展示されている那覇市役所でコンサートが開かれました。

後継者不足など厳しい現状のなか、技術を継承していくきっかけにと琉球漆器の職人グループが装飾した古いピアノ。このピアノは、那覇市の旧松川保育所で40年余り使われ子どもたちを育んできました。

12月23日、松川保育所に務めていた保育士を中心に20人あまりが昼休みの那覇市役所でコンサートを開きました。ピアノ演奏を担当した新城順子さんは「松川保育所の子どもたちの顔を思い浮かべながら(弾いた)。あの頃のピアノがこんなにきれいに蘇ってくれて、すごく胸がいっぱいになる思い」と述べました。

足を止め聞き入る人たちの中に琉球漆器の職人や関係者の姿もありました。琉球漆器ピアノプロジェクトの上原昭男リーダーは「多くの人たちに見てもらって、漆器をもう少し元気になるように考えていきたいが、たいへん感激している」と述べました。

展示されているピアノは今後、誰でも弾くことができるストリートピアノとして那覇市内に設置場所が検討されています。

琉球漆器ピアノ クリスマスコンサート