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被害が長期化している軽石の問題からお伝えします。県内では12月に入ってソデイカ漁が解禁となっていますが軽石の影響を懸念して満足に漁が出られない状況が続いています。
大城盛邦さん「この時期が一番メインというか、ソデイカは、その時期に出られないのはきついです。はがゆいとこはあります」
濱元記者「例年だとほとんどすべての船がソデイカの漁に出ているといいますが、現在は多くの船が港から出られず、寂しげに漂っています」
本来なら、この時期は港が空になるはずなのに係留された船が目立っています。南城市にある海野漁港では港の中に軽石はあまり流れ込んでいませんが、沖合の漁場に漂流していることから多くの船が、きのうから解禁されたソデイカ漁に出られずにいます。
30年以上、漁に出続けている大城盛邦さんはいつでも出られるように準備を整えていますが船のエンジンを冷やす装置に軽石が入り込んで漁船の故障を招かないよう海に出ることを控えているといいます。
大城盛邦さん「これをもう1つ取り付けして、1個が詰まったらバルブで切り替えして、その間にこれを取り外して、掃除してとりつける」
軽石があっても漁に出るには船のエンジンの冷却器を守る「フィルター」を増やす方法しか目ぼしい対策がないといいます。新たなフィルターを購入しようにも収入が激減している今は1つ買い足すことでさえ大きな痛手になっています。
大城盛邦さん「だいたい10万から20万(円)くらいかかるんじゃないですかね。ほとんど収入がないものですから、できたら行政の方に補助とかあれば、(こし器を)取り付けできたらいいなと思います」いつまで続くのか終わりが見えない軽石に漁業関係者たちが翻弄されています。