投てき界の星をご紹介します。那覇西高校の2年生、女子円盤投げの友利晟弓(なるみ)さん。以前このコーナーでは中学時代に一度紹介したんですが、高校に入ってからも心身ともに成長が止まりません。
県内高校陸上部の選手たちが集まって行われた合同練習会。そこに絶えず笑顔で参加していたのが友利晟弓さん。普段はおっとりとした性格で周りを和ませる雰囲気を持っていますが…
那覇西2年 照屋瑠亜選手「(普段と)全然違いますね。目が変わるというか人格変わった?ってくらい変わりますね」
ひとたび円盤を持てば、その表情は一変。去年10月の全国高校陸上大会で1年生ながら上級生を押さえ優勝。2年生となった今年もインターハイで優勝U18の全国大会でも優勝(連覇)を果たすなど負け知らず
さらに今月の記録会では46m40の自己ベストをたたき出すなどその成長曲線は右肩あがりです。
友利晟弓選手「一番は高校日本記録(54m)を更新することです」
Q.超えられそうですか?
友利晟弓選手「そうですね、やっぱり気持ち…いや、超えられます!」
那覇西 赤嶺永哲監督「本人の技術の高さもあると思うんですけど円盤に力を伝える能力。それはとても高いので、しなやかさですね体のうまくしなりを使って円盤に力を伝えることができるそこは高い技術だと思うので」
円盤投げで全国のトップを走り続ける晟弓さん。その一方で不得意なことも。
友利晟弓選手「やっぱり走るのは苦手なので」
こちらは高校入学前の晟弓さん。走るトレーニングでは…
友利晟弓選手「くそぉ…」
かなり苦戦していました。この時からおよそ1年半、今回の合同練習の600m走では…
走ることのきつさと、豪快な倒れっぷりは相変わらずですが変わっていたのはその表情。たとえ苦しくても、笑顔。そこには晟弓さんのモットーがありました。
友利晟弓選手「“楽しむ中の強さ”という言葉が中学時代に陸上をやっていた時に顧問の先生から教えてもらった言葉なんですけど」
”楽しむ中の強さ”得意不得意にかかわらず「楽しむ」ことが強さにつながるという。その言葉を、晟弓さんは大切にしています。
友利晟弓選手「最初からできることはないと自分の中では思っているのでどんどんやっていくうちにできるようになってきたら自分の成長を確認しながらという過程が本当に楽しいです」
楽しむことで結果につながり、結果が出ることで楽しくなる。これから一冬越えて高校ラストシーズンへ楽しみながらさらなる飛躍を誓います。
友利晟弓選手「(高校)ラスト1年は悔いのないようにすべて全力で出し切りたいと思っています」