新型コロナの感染防止のため、7カ月も続いた飲食店への営業時間の短縮や酒類提供の制限が解除されました。ここから経済回復に向けた動きが本格化していくことになりそうです。
時短解除初日の夜は、客足が戻ってくることを期待して営業を再開させた所も多く、街に活気が戻り始めていました。
県民「(時短解除は)うれしいですよね、続けばいいですよねこれが。もう必死だったもんね。(新型コロナに)かからないように、これから沖縄らしい沖縄に戻ってほしいと思います」「飲みにきました。あんまり人目を気にせずに出かけれるようになったなと思います」「やっと少し日常が戻ってきたかなって感じで、楽しくうれしく飲んでます」
時短が解除された11月1日の夜、営業を再開させた飲食店は客の笑顔と喜びの声にわきました。全国で最後まで制限が続いた沖縄では7カ月ぶりの解除となり、落ち込んだ売り上げの回復に期待がかかります。
沖縄テクノクリエイト・大濱靖仁さん「この時間帯にお店を開けられて、お酒が提供できて、お客さんが来ていただけるというのはとても安心しています」
繁華街に店を構えるこちらのステーキ店では4月に「まん延防止措置」が始まった直後から10月末まで半年以上、臨時休業を続けていました。
テーブルに料理を運ぶスタッフ。活気が戻ってきた店内でこの日を待ちわびた人たちが『シメのステーキ』を楽しんでいました。
客「最高!やっぱり飲んだ後に食べるステーキはおいしいですね」
ただ、半年以上も窮屈な暮らしを強いられたことによる生活スタイルの変化で、常連客が戻ってきてくれるのか。人が動き出すことで感染がぶり返さないか。今後の懸念が残っているといいます。
大濱さん「いわゆる第6波というのが医療業界では話されていますので、そういった部分気を付けながら、コロナ対策を実施しながら営業を続けていきたいと思います」
県民「人数は減ってきているけど、また増えないかなとは思う」「子ども生まれたばっかりなので(飲みに行くのは)怖いですね。(Q:どんな状況になれば落ち着いて飲みに行けると思う?)ゼロ、コロナゼロですね。2週間くらい続いたらですね」
飲食店側と利用する側、双方に期待と不安が入り交じる慎重な日々を過ごすことになりそうです。
11月は「リバウンド防止と社会経済活動の両立期間」と位置付けられています。県は当面の間「4人以下2時間以内」の利用を呼びかけていく方針です。
新型コロナ新たに11人感染 4人死亡
4日ぶりに感染者が10人台となりました。
県内では11月2日、新たに11人の感染と4人の死亡が確認されました。県によりますと新型コロナに感染し治療を受けていた60代と90代の男女4人の死亡が確認され、県内で亡くなった人の累計は391人となりました。また、11月2日、新たに10代から50代まで11人の感染もわかり、3日連続で前の週の同じ曜日を下回りましたが、10月27日以来の10人台となりました。
携帯電話の位置情報を解析した「アグープ」のデータをもとにQABが計算した11月1日の人の流れです。「県庁前駅」「国際通り」「那覇空港駅」では1週間前と比べてあまり増減は見られませんでした。一方、「那覇市松山」では30%ほど減っていました。
飲食店の時短が解除され、11月3日は祝日となります。県は飲食や会食の場で感染を広げないためにも向かい合って座らないようにすることやアクリル板を設置することなど、利用者と店舗の双方に対策の徹底を呼びかけています。