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今度の日曜日に投開票を迎える衆院選選挙。QABでは今週、シリーズで県内4つの選挙区についてお伝えしています。

きょうは、那覇市を含む沖縄1区です。前職3人が激しい選挙戦を繰り広げられるなか、コロナの影響でダメージの大きい経済の対策や、基地問題などで有権者に訴えています。

衆院選 前職3人の三つ巴 沖縄1区

共産・赤嶺政賢候補「必ずこの選挙で勝利して辺野古の新基地建設止めようではありませんか」

自民・国場幸之助候補「自民党と公明党の連立、政治の安定なくしてこれだけの危機を乗り越えることはできないんです」

無所属・下地幹郎候補「県民に寄り添って結果の出せる政治をやらせてください。お願い申し上げます」

県都・那覇市を中心とする沖縄1区に立候補しているのは、届け出順に共産党公認、前職の赤嶺政賢さん、自民党公認、前職の国場幸之助さん、無所属、前職の下地幹郎さんのあわせて3人です。

衆院選 前職3人の三つ巴 沖縄1区

共産・赤嶺政賢候補「コロナで国民の生活を支援することが経済の再建です。そのためにも10%の消費税、5%に引き下げようじゃありませんか」

前回、前々回とこの選挙区で2連勝している共産党の赤嶺さん。オール沖縄の候補として辺野古新基地建設反対や新型コロナ対策などを柱に、政権交代の実現を有権者に訴えています。

選挙戦では玉城知事や城間那覇市長のほか、共産党の幹部も応援に入り、赤嶺さんへの支援を呼びかけています。

志位委員長「この9年間の安倍菅政権、日本の政治をすっかり悪くしてしまいました。みんなの声が生きる、国民の声が生きる、沖縄の声が生きる新しい政権を作ろうではありませんか」

共産・赤嶺政賢候補「辺野古の新基地建設問題も今度の総選挙で政権交代の共通公約の大きな課題であります。辺野古の基地は絶対に作らせない。海を埋め立てて基地を作ることは我慢ができない」

衆院選 前職3人の三つ巴 沖縄1区

自民・国場幸之助候補「今回の衆議院の総選挙、争点は明確なんです。新型コロナ対策、そして来年復帰50年、新しい沖縄をだれが責任をもって作っていくことができるのか、衆議院選挙というものは体制選択の選挙です」

前回、選挙区で敗れ、比例での復活当選となった自民党の国場さん。新型コロナ対策や次期沖縄振興計画の重要性を訴えているほか、岸田総理の派閥に所属していることも武器に、総理とのパイプも強調しています。

きのうの総決起集会には、連立を組む公明党の幹部や自民党本部からも応援に駆け付け、国場さんへの支持拡大を訴えました。

金子恭之総務大臣「岸田総理の直系である国場幸之助、この人を通すことによって沖縄の皆さん方の思いが要望がまっすぐ岸田総理、政権のど真ん中につながっていくんです」

自民・国場幸之助候補「今回の争点は新型コロナをいかに乗り越えていくのか。県民国民の命を健康をいかに守っていくのか、それができるのは誰なのか。沖縄県は観光産業が主軸です。緊急事態宣言も一番長かった。疲弊した経済を立て直すことができるのは我々自民党と公明党しかないんです」

衆院選 前職3人の三つ巴 沖縄1区

無所属・下地幹郎候補「自民党と共産党の2つの組織に勝って初めて沖縄の政治の自立ができる。皆さんと共に歩む、皆さんの思いが政策になって実現する、そういう政治ができるのは下地幹郎なんです」

前回は比例区で復活するも、今回は無所属での出馬となり、背水の陣で臨む下地さん。これまでの実績をアピールするとともに、基地負担軽減のため鹿児島県・馬毛島(まげしま)の活用や、コロナ後の経済回復、教育費無償化などを訴えています。

国場組の国場幸一(ゆきかず)会長をはじめとする経済界の一部や、保守系議員のOBなどが下地さんを支援しています。

儀間光男 前参議院議員「今この選挙で問われているのは、沖縄県のあすからあさって、復帰50年から向こうへ、どういう形で沖縄を作っていくか、どういう政策を持ってあてていくか、どういう実行をするかそれが問われています」

無所属・下地幹郎候補「政治が間違えなければ沖縄は確実にコロナ後の沖縄は元気になってくる。政治が間違ったらコロナ後の沖縄はまた混乱をきたすことになる。正しい政治をできるのは下地幹郎じゃないですか、皆さん」

衆院選 前職3人の三つ巴 沖縄1区

前職3人がたった一つの議席を争う沖縄1区。候補者の激しい戦いが直前まで続きます。