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県内各地に押し寄せ続ける「軽石」の被害が深刻さを増しています。いつまで続くのか、先が見えない状況に漁協の関係者も頭を抱えています。
花城桜子記者「白波にも見えるこの帯状の塊が流れ着いた軽石です。およそ30kmに渡って連なっています」「軽石が押し寄せ、マングローブ林に向かう川にも入り込んでいます」
小笠原諸島にある海底火山の噴火に由来するとみられる大量の軽石が県内各地のビーチや漁港に押し寄せ続けています。
花城桜子記者「止まっている船は軽石に囲まれ、まるで砂の上に止とまっているかのようにも見えます」
辺土名漁港では湾内が軽石で覆いつくされてしまい、連日、撤去の作業に追われています。
国頭漁協・村田佳久組合長「とってもとっても、どんどんどんどん流れ着く状況。一体いつ終わるのかという不安に駆られている」
船が漁に出られないだけでなく、生簀にも影響が出ていました。
OSC株式会社・躍場秀兵主任技師「(魚の)胃の中に石が入っていて、餌と間違えて食べて、これが原因で死んでしまっています」
いけすで育てていた「グルクマ」およそ200匹がエサと間違えて軽石を食べて死んでいるというのです。
県漁業協同組合連合会によりますと、県内に37ある漁協のうち10月26日までに26の漁協で軽石の漂着が確認されています。漂着していない漁協でも沖合に軽石が流れて来ているため、漁に出られないといった被害が出ているということです。
国頭漁協・村田佳久組合長「継続的に対応していただかないといつまで経っても(漁に)出られない状況」
事態が日々深刻さを増す「軽石問題」を受け、県は対策チームを立ち上げて早急に除去できるよう、国との調整などを進めていく方針です。