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小さな貝は大きな発見でした。発掘調査で見つかった日本最古となる「着色された装飾品」が県立博物館美術館に展示されています。
南城市にある観光施設「ガンガラーの谷」内のサキタリ洞遺跡で約2万3000年前の地層から出土した長さ12・8mm、幅7・9mm、重さ0・7gのニシキツノガイに赤色の顔料が塗られていたことがわかりました。
2009年から続く発掘調査のなかで2013年に見つかった貝を改めて調べたところ「日本最古の着色された装飾品」という大発見につながりました。
県立博物館美術館田名真之館長「今回の発見によって沖縄における顔料利用の歴史が遡ることが明らかになりました」
これまで沖縄では約5500年前の縄文時代の前期に顔料を使っていたことがわかっていて、2万年以上も前に顔料を使った装飾品があったという今回の発見は当時の文化や暮らしをたどるうえで非常に重要な役割を担っているということです。
日本最古の着色装飾品である貝のビーズの展示期間は10月22日から12月5日までです。