さて、来週月曜日11日はプロ野球ドラフト会議です。こちらはプロ志望届を出している県出身選手たちの一覧です。高校生3人、大学生4人ですね。八重山農林高校の菅原君は四国の独立リーグのトライアウトを受けるための志望届でそのほか6人はNPB入りを目指しています。果たしてこの中から何人の名前が呼ばれるのか。注目選手をまとめました。
3日後に迫ったプロ野球ドラフト会議。県勢大学生注目は亜細亜大学の岡留英貴(おかどめ・ひでたか)沖縄尚学時代には3本柱の1人として活躍。さらに大学では投げ方をサイドスローへと変更し最速150キロを誇る右腕へとさらなる成長を遂げています。
また、知念高校で3番ショートとしてチームの中軸を担った山城響。(やましろ・ひびき)大学は埼玉西武の山川穂高らプロ選手を多く排出している岩手の名門・富士大学に進学。北東北(きたとうほく)大学野球リーグではこれまでに本塁打王や打点王、内野手・外野手両方でベストナインさらに盗塁王も獲得するなど、まさに走攻守3拍子そろった選手です。
山城響選手「小さいころからの夢だったプロ野球という場所だったので大学入学当初からそこを目標にしてやってきたので、一軍で活躍できるような一流の選手になりたい」
続いては高校生。この夏、沖縄大会を沸かせた豊見城の大黒柱、垣花琉陽。(かきのはな・りゅうひ)沖縄大会では再試合を含めて6試合すべてで先発し677球を投げぬいたスタミナに加え最速145キロの速球と、キレのあるスライダーを武器に興南や沖縄水産といった数々の強豪を抑え込み豊見城の33年ぶりとなるベスト4進出に大きく貢献しました。
そして高校生は恵まれた体格を持つ、この投手。プロの世界へ、強い思いを持っています。秋の大会の試合に向けて練習に打ちこむ後輩たちにアドバイスをする大柄な選手。今年の夏、KBC未来沖縄のエースで4番だった松竹嬉竜。187cm・88キロの恵まれた体格を持ち最速145キロの直球を武器とする大型左腕でプロ志望届を提出し、トレーニングを続けています。
松竹嬉竜選手「結果を残していくうちにプロの世界が近づいてきてわくわくと緊張しながら今待っています」
2年生でエースに成長した松竹は、そのピッチングで去年チームを夏の独自大会準優勝に導きました。最上級生になった今年は、県大会優勝、そして甲子園を目指して挑んだ夏。その2回戦、松竹は同点の9回にマウンドに上がります。しかし… サヨナラタイムリーを許し、甲子園の夢はたたれました。
松竹嬉竜選手「自分の人生がかかっている夏の大会で2回戦負けという最悪の結果になってしまったので、これまで何やっていたんだろうというのが一気に思い出した」
自らがたどり着けなかった甲子園で活躍する同級生の姿をテレビで見ながら、悔しさを原動力に変えていました。
松竹嬉竜選手(甲子園を観ながら)「自分がピンチだったらこっち投げる」とか「自分が相手の立場だったらこうやるな」とか考えていたけど、2回戦負けのチームの人がいうことじゃないので、口にはあまり出さずに」
にじみ出る悔しさは野球への思いが強い証。現在も同じKBCでプレーしながらずっとその姿を見てきた弟は。
松竹嬉竜選手の弟 輝柊(かしゅう)選手「本当に小学校からやってきて一回もあきらめずに誰よりも努力して誰よりも頑張ってきたと思うのでプロに指名されて、プロの世界でまた頑張ってほしいです」
また、神山監督も高校入学当初から松竹の野球に対する姿勢は突き抜けていたと話します。
神山監督「例えば全体練習終わって学校に戻ってきてトレーニング室でまた黙々とトレーニングをやったりとか、あとは誰よりも早く来てストレッチをやったりとか、そういう面でも努力がしっかりと形になってくれたらいいなと思いますね」
誰もが認めるチーム一の練習量でKBC未来沖縄を引っ張ってきた松竹。譲れない野球への思いを胸に11日のドラフト会議に向けて、きょうも黙々とトレーニングに励んでいます
松竹嬉竜選手「人生のかかった日が来るということなので、しっかりまたそれまでに運を持ってこられるような行動をしたり、またプロ野球に行ったらそこでも活躍できるような練習などに取り組んでいきたいです」