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普天間基地に保管された有機フッ素化合物・PFOS、PFOAを含んだ汚水。処理後の濃度は、日本の暫定基準値以下だとしていたアメリカ軍の発表に強い疑念が生まれています。
宜野湾市は9月10日会見を開き、基地から処理水が排出された8月26日に下水の水質を調査し基準値のおよそ14倍のPFOSなどが検出されたと発表しました。
松川正則宜野湾市長は「(採取した水が)高濃度670(ナノグラム)という値が出たことに対しまして非常に愕然として驚きました」と述べました。
アメリカ海兵隊は2021年8月、普天間基地に保管されていた有機フッ素化合物・PFOS、PFOAを含む処理水について県や国と合同で行った水質調査で基準値を下回る1リットル当たり2.7ナノグラムと安全性を強調していました。
しかし、その処理水について宜野湾市は8月26日下水を通して排出された水質を調べたところPFOSとPFOAの合計が国の暫定基準値1リットル当たり50ナノグラムを上回る670ナノグラムだったと発表しました。
この結果について、松川市長は、「市民の安全安心が一番」と述べ、軍の発表について「大変遺憾である」と強い疑念を示しました。宜野湾市では、「現時点での因果関係は難しいと判断」しており9月9日、同じ場所で汚水を採取し処理水が入っていない状態の下水調査を行い結果が2週間後に出ることから県の検査結果と照らし合わせて今後の対応を検討するとしてます。
玉城知事は9月10日の会見で、県が前年度に実施した基地周辺で行った水質調査でも、基準値を上回る数値が検出されているとして、アメリカ側に対して引き続き基地内への立ち入り調査を求めていく考えを示しています。