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楽園の海、案内は水中カメラマンの長田勇さんです。よろしくお願いします。では今回のテーマは「イカした!?イカ」です。

長田「今回は、テーマの通り、イカしたイカをご覧頂きたいと思います」

長田「沖縄のイカと言えば、コブシメが有名ですよね。ダイバーにも人気があります。見つかってしまうと、みんなに囲まれて撮影会が始まります」

まるでUFOが飛んでいるかのような、不思議な形の生き物ですよね。

長田「こちらは、手前のオスに守られながらの産卵シーン。コブシメの産卵は【楽園の海】でも何度かお伝えしていますが、今回は産卵の前後に行われるオスの行動をお見せします」

長田「こちらにいるオスのコブシメ。わたしが近づいていくと電飾のように、模様が変化しています」

たしかに、イルミネーションみたいですね。

楽園の海 イカした!?イカ

長田「イカには『色素胞』と呼ばれる色を含んでいる『器官』があるそうです。この『色素胞』は筋肉の細胞に付着しています。ですから体を伸ばしたり、縮めたりすることによって、体色を変化させる事ができるようです。イカしてますね~」

長田「こちらはオス同士の喧嘩。お互い睨み合って、体を大きく見せようと必死です。模様も、普段と比べると随分、変化しました」

オス同士の喧嘩ということですが、原因は…

長田「もちろん、近くにいる1匹のメスを、自分の彼女にするための戦いです」

やっぱり!そうだと思いました。

楽園の海 イカした!?イカ
楽園の海 イカした!?イカ

長田「勝ったオスのみが、メスと交接出できるんです。その交接シーンがこちら。『精きょう』と呼ばれる精子の入ったカプセルを、メスに渡すんですが、右のオスと比べると、メスはかなり大きいです。必死で交接するオスですが、途中で逃げられてしまった為、体の外にそのカプセルが出てしまいました。これ、滅多に見られないシーン。カプセルを直に見たのは、私も初めてです」

なんだか切ない気持ちになりました…

楽園の海 イカした!?イカ

長田「コブシメ以外の、イカしたイカたちを紹介していきましょう。昼間は、なかなか近くで撮影させてくれないアオリイカ。蛍光グリーンが夜の海に映えます。それにしても優雅に泳いでます」

かなり、イカしてます!

楽園の海 イカした!?イカ

長田「こちらは体長1cmほどの小さなイカ、ヒメダンゴイカです。小さ過ぎて、撮影はなかなか難しいんですが、可愛いらしく撮れているんじゃないでしょうか。ヒレをコミカルに動かしながら、移動してます。黒い紐みたいなものを付けてますね。咲貴さん、何だかわかりますか?」

う~ん、わからない!

長田「私も一瞬わからなかったんですが、イカ墨でした。ならば、墨を吐く瞬間を撮影したいと思い、粘りながら観察していると…吐いてくれました!」

威嚇しているんでしょうけど、かわいいですね!

長田「水底で休憩する時の姿も、ご覧いただきましょう!ただ水底にいるのではなく、砂の中で休憩します。少しずつ、少しずつ、体を前後に動かしながら、上手に潜っていきます。小さな手を使って砂を頭にかけます」

完璧!

長田「もう一度見たかったので、指で砂を押して、外に出てもらいました」

いいんですかこんなことして!

長田「しっかり謝っておきました。実際には、完全に潜るまで2分ほどかかるので、途中、早送りでご覧ください。最後の仕上げです。手を使って砂をかける姿、めちゃくちゃ可愛いくないですか?目だけ出して、体を全部隠したところで終了で~す」

沖縄に住むイカ、確かにイカしてましたね。

長田「でも、何度も起こされて、かなり怒(イカ)ってました!」

ま~、イっカ!以上、楽園の海でした!