県内では8月17日、新たに684人が新型コロナに感染したことが確認され、火曜日としては最多となりました。新たに1人の死亡も確認されています。
県によりますと県内では8月17日、新たに10歳未満から90歳以上の684人が新型コロナに感染したことが確認されました。火曜日としては過去最多で、累計感染者数も3万4000人に迫っています。
感染がわかった人のうち、6割以上にあたる427人の感染経路が現段階で明らかになっていません。年代別では20代が181人で最も多く、次いで30代で129人、40代で103人などとなっていて、20代から40代の感染者が全体のおよそ6割を占めています。
1人が何人に感染させるかを示す「実効再生産数」は1.05となっていて、感染の勢いは前の週より収まっていますが、依然として拡大傾向は続いています。
また、新型コロナに感染し療養していたうるま市に住む60代の女性1人が死亡したことも確認されています。
「緊急事態」来月12日まで延長 玉城沖縄県知事が協力を呼びかけ
全国的に新型コロナの感染に歯止めがかからないなか、緊急事態宣言を9月12日まで延長させる政府の方針について、玉城知事は一日も早く現在の感染状況を抑え込むため、対策徹底への協力を県民に呼びかけました。
玉城知事「我々が思っていた以上に、医療のひっ迫の状況が続いており、社会経済に対しても大きな影響を与え続けていると思います。この感染状況を一日も早く抑えるために県民、業界の皆様へのご協力を真摯にお願いさせていただいている」
また、玉城知事は8月23日以降、一部の学校で夏休みが明けることから、県立学校については最終学年を除いて分散登校を実施し、各市町村にも同様の対応を求める考えを示しています。
これまで続けてきた大型商業施設への土日の休業要請についても8月末まで延長するとしました。
緊急事態宣言の延長は9月12日までのおよそ2週間で、このあと正式に宣言の延長が決まる予定です。
玉城知事「感染を広げないようにすることは大切な人への思いやり、家族への思いやりです。その思いやりがひいては多くの人を救うことにつながります。ご自身を守り、ご家族を守り、大切な方を守る感染対策の徹底をよろしくお願いいたします」
うるま記念病院で200人近いクラスター 患者64人死亡
うるま市の医療機関で、職員と患者あわせて200人近くが感染する大規模なクラスターが発生していて、このうち入院患者64人が亡くなっていたことがわかりました。
うるま記念病院では7月19日にスタッフと入院患者の感染が判明して以降、抗原検査やPCR検査を行い、8月11日までに職員26人、患者173人が集団感染する県内最大規模のクラスターが発生していました。
県によりますとそのうち64人の死亡が確認されています。感染した職員の9割ほどは6月末までにワクチン接種を2回済ませていて、ブレイクスルー感染が起きた可能性が高いということです。
うるま記念病院は現在、外部から医療従事者の応援を受けながら、感染した患者に酸素投与など治療を続けています。外来の診療は休止していますが、病院内に対策本部を立ち上げ、専門家から指導を受けるなど、入院患者への治療を継続していくことにしています。
うるま記念病院では「亡くなった患者やご家族に申し訳ない気持ちでいっぱいです。今後、十分に収束に向けて対応してまいります」とコメントしています。