海だったから良かったでは済まされない由々しき自体が起きました。アメリカ軍のヘリコプターが吊り下げていた鉄製のコンテナを渡名喜島沖の海上で落下させる事故を起こしていました。
海に浮く無数の段ボール、コンテナの中に積み込まれていた物資の一部とみられます。コンテナが落ちる瞬間を目撃した島民からの知らせを受けて役場や漁協が急行し、事故発生からおよそ1時間半後に撮影された現場の様子です。
アメリカ海兵隊によりますと7月13日午後0時半ごろ渡名喜島沖の海上で普天間基地に配備されている第1海兵航空団所属のヘリCH53Eが吊り下げていたコンテナを落下させました。
この海域は渡名喜島の人たちが漁をする場所でもあり、憤りをあらわにしています。
渡名喜村・桃原優村長「万が一漁をしていた方が(落下場所に)いたことを想像すると、背筋が凍るような思いをしたので、その辺は強く抗議していきたいと思います」
海に落としたコンテナは鉄製で縦2m、横2・5m、高さ2・5mあり重量はまだわかっていません。中には食料や工具、燃料が入っていたということです。
CH53ヘリが落下事故を起こした地点は渡名喜島の北西で島のリーフの外にあたりすぐ、近くの出砂島射爆撃場から読谷村のトリイステーションにコンテナを運ぶ途中でした。
渡名喜村では過去にもアメリカ軍機の事故が度々、起きています。2018年には夜中にアメリカ軍のヘリが不時着しました。2015年には島から西の海上でミサイルの発射装置などあわせて200kgを超える部品を落下させていました。
渡名喜村・桃原優村長「改善策に真剣に取り組まれているのかなという思いですね」
アメリカ軍はうるま市の津堅島に不時着する事故を6月に起こしたばかりです。再発防止や安全管理の徹底が求められている最中に起きた今回の事故に謝花副知事は不満をあらわにしています。
謝花副知事「こういったことが実際にまた水上とはいえ起こったっていうのは極めて遺憾ですし、あってはならないことだと思いますし、ここは強く米側にも申し入れをしないといけない」
県は情報収集したうえでアメリカ軍に抗議するかどうか今後の対応を検討することにしています。