この夏の大会では伝統校 沖縄水産が初戦に勝って明日行われる2回戦に登場します。チームには沖水を2年連続夏の甲子園準優勝に導いた元監督で2007年に亡くなった栽弘義(さい ひろよし)さんの孫がベンチメンバー入りを果たして最後の夏を迎えています。
23年ぶりの甲子園を目指す沖縄水産。この夏の1回戦はコールド勝ちを収めて、あす行われる2回戦にコマを進めました。
沖縄水産 大城宗慶主将「今年の夏は沖縄県で優勝して甲子園でも暴れたい」
ベンチ入りメンバー20人の中の1人が蔵当弘也(くらとう ひろなり)選手。主に一塁コーチャーとしてグラウンドに立ちます。
沖縄水産 蔵当弘也選手「ランナーを鼓舞しながら次の塁をしっかり狙っていくというのを指示している」
祖父は県高校野球史にその名を刻み2007年に亡くなった栽弘義(さい ひろよし)さん。監督として沖水時代の1990年、91年夏に2年連続準優勝など春夏通算17回の甲子園出場を果たしています。2007年に栽さんが亡くなった時にはまだ幼かった弘也くんですが孫として弘の字を受け継ぎ、高校野球は沖水でと進学しました。
沖縄水産 蔵当弘也選手「栽監督が居た沖水で野球することに誇りを持って、自分は祖父の記憶は無いが自分も同じ甲子園の土を踏めたらいいなと思ってみんなで頑張る」
弘也くん始め選手たちの頑張りをファインダー越しに応援し続けるのが母親の蔵当志織(くらとう しおり)さんです。
高校時代は父・栽さんが率いるチームのマネージャーを務めレギュラーや控えを問わず沖水選手たちの喜びも涙も身近で見てきました。去年、今年と野球部保護者会の広報兼カメラマンを務めています。
母・志織さん「(栽さんから)背番号をもらえるかもらえないか戦々恐々としていた同期のことを思い出した。親御さんはこういう気持ちだったんだなと思った」「頑張ってきたものをしっかり出して野球ができることに感謝をして、しっかりと最後まで諦めずに駆け抜けて欲しい」
蔵当弘也選手「いつも支えて下さる父母やコーチの方々に感謝の気持ちを持って、最後の夏なのでしっかり甲子園を目指して最後みんなで笑って終われるような夏にしたい」
伝統あるユニフォームと祖父の誇りを胸に夢の大舞台を目指す夏が続きます。