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「めざせ甲子園!」です。2度の延期を経て、いよいよあす開幕する全国高校野球選手権沖縄大会。学校紹介のラストを飾るのは、「甲子園に戻る夏」を合言葉に練習に励む第1シード・具志川商業です。飛びぬけた戦力を誇るチームでは、1人ひとりがかけがえのない力になっています。

県秋季大会準優勝、秋季九州大会ベスト8、センバツ21世紀枠で1勝、夏の第1シード獲得、春季九州大会優勝。新チーム発足後、大舞台での経験を積み、着実に結果を残してきた具志川商業。

春には県勢として6年ぶりとなるセンバツに出場し、初勝利。今年の沖縄高校野球界を象徴するチームになっています。それでもチームにはまだ手にしていない称号が!

具志川商業喜舎場正太監督「まだ春秋含めて沖縄の1位を取っていない中で」

具志川商業 第1シードが挑む「甲子園に戻る夏」

具志川商業粟國陸斗主将「やっぱり県で1位取れてないというのは最後のあと1つが課題の中で」「沖縄の1位を克服できるようにしっかりと取り組んでいきます」

「県制覇」この夏、その思いを叶えるための戦力はさらに充実してきています。エースとして抜群の存在感を放っているのが新川俊介。MAX144キロの速球と変化球を使い分け、打席に立てば勝負強さを発揮!まさに二刀流の活躍でチームをけん引してきました。

具志川商業新川俊介選手「コロナで(開幕が)延びてしまったんですけど、やることは一緒で日々成長というかあまり技術は伸びない中で考え方とか練習に対しての質などをみんなで言い合いながらやってます」

投手陣はその新川を柱に制球に磨きをかけ、打線はどこからでも得点につなげる攻撃力を目指しています。

大会の第1シードとして夏に向かう具志川商業。チームが成長した背景には、普段は建設会社に勤務する監督が取り入れたあるノウハウがありました。それが「組織力」

チームを会社と同じようにとらえ、投手・内野手・外野手にそれぞれ役員を置いて練習の反省点を全員で共有。当番の選手は思ったことを発表し、ミスや注意点を言葉にしてチーム内で伝え合ってきました。その組織力をさらに高めているのが、主将の粟國陸斗。チームにとっては「もう1人の監督」ともいえる存在です。

具志川商業粟國陸斗主将「チームが勝つためにチームが負けないために言っておかないと後悔したくないので後悔しないように言動や行動は常に意識してやっています」

その強い思いは日々の野球ノートにも。

具志川商業粟國陸斗主将「自分がレベルが低かったらチームもレベル低くなるし、逆に自分のレベルが高くて意識も高かったらチーム自体も上がっていくと、そういった言葉を信じている」

具志川商業 第1シードが挑む「甲子園に戻る夏」

ナインから厚い信頼を集める強いリーダーシップは、チームの道しるべでもあります。

具志川商業比嘉力太選手「自分たちが粟國に言わせるんじゃなくて自分たちが粟國をもっと支えてどんどん上に上げていけるぐらいやっていければ、もっとチームも向上すると思います」

そしてチームにはもう1人、ナインたちの刺激になってきた選手が。春の九州大会決勝で先発を任され、優勝にも貢献した田崎陽誠。中学生の時、チームに喜舎場監督が就任することを知り、名護市の実家を離れて入部することを決意。今は学校近くのアパートで1人暮らしをしています。

具志川商業田崎陽誠選手「最初は一人暮らしに慣れなくて野球のことよりも日常生活の部分でおろそかになっていることが多くて野球に集中できていなかったんですけど」

入部当初は朝ひとりで起きることもできず、チームに迷惑をかけてしまった経験も。

具志川商業粟國陸斗主将「自分がもし一人暮らしだったら2年半も当たり前のことができるのかなとか考えたりもして、その中で陽誠が遅刻した時とかはやっぱり言わないといけないし」

具志川商業比嘉力太選手「絶対自分は1人暮らしできないと思うので、そういった部分で本当に尊敬してます」

それでもチームには叱ってくれる仲間も支えてくれる仲間もいた。そんな仲間たちにプレーで恩返しをしようと日々練習に励んできました。

具志川商業田崎陽誠選手「逆に自分も支えられているチームメートにも本当に感謝しかないです」「今は1人で自分からやらないといけないという責任と、覚悟ができてそれが結果としてプレーにも出ているのかなと思います」

具志川商業 第1シードが挑む「甲子園に戻る夏」

親元を離れ、覚悟を決めて、ここ具志川商業でプレーする。田崎の姿はチームにとって欠かせないものとなっていました。

具志川商業島袋大地選手「自分たちももっと頑張らないといけないなって、本当に刺激をもらって切磋琢磨して頑張っています」

具志川商業田崎陽誠選手「どのチームが相手でも自分たちの試合をして一戦一戦戦って沖縄の頂点を取って甲子園で優勝できるように取り組んでいきます」

かけがえのない仲間たちとともに大きく成長した選手たち。プレーにも心にも磨きをかけ、戦う準備は整った!この夏、必ず甲子園に戻る!

具志川商業比嘉力太選手「一球に対する行動だったりプレー思いというのをもっと強くしていかないといけないなと思います」

具志川商業粟國陸斗選手「1番は沖縄のどのチームにも譲りたくないっていう気持ちが本当に強くあって」「それを夏の大会に全部ぶつけて甲子園にもう一度戻って忘れたものを全員で取りに行きます」

かけ声「頂点とるぞ!」

具志川商業 第1シードが挑む「甲子園に戻る夏」