新型コロナの感染が10代にも広がっていることから、一部地域の小・中学校では休校となっています。那覇市の小禄小学校では休校となった今、子どもたちの学習に遅れが出ないようオンライン授業の準備が進んでいます。
先生と児童、黒板の見える範囲を確認します。先生「ここは?」児童「見えます」先生「ここまで見える?」児童「そこは、たぶん見えないと思う」
那覇市内の小・中学校では今月8日から20日までの休校が決まっています。そのうち、小禄小学校ではオンラインで朝の会を行っていて担任の先生と子どもたちが声を交わしています。6年2組では、きょう、朝の会に26人のうち22人が出席し体調に変化がないか、課題にきちんとこなせているかといった子どもたちの現状が報告されました。
先生「赤嶺琉斗さんおはよう」赤嶺さん「おはようございます」先生「きょうは通信よさそうですか?」赤嶺さん「うん」先生「一発で入れました?」赤嶺さん「うん」
小禄小学校6年2組赤嶺琉斗さん「休みに入ってから2日目の時(きのう)、(授業に)参加できませんでした」「みんなの顔が見れてとても楽しいです。だけど、学校に行けないから少し寂しいです」
ほかのクラスメイトも学校に行けない寂しさを感じていて小学校最後の思い出をつくりたいという切実な思いを持っていました。
小禄小学校6年2組・石井琴野さん「パソコン越しだと黒板とかに書かれた文字とかが遠かったりして見えなかったりするので、そこはちょっと不便です」「修学旅行とかが今は10月にあるんですけど、もしかしたら、コロナとかで中止になるかもしれないとか、そういうのが心配です」
小禄小学校6年2組金城草佑さん「みんなと一緒に遊んだり6年生最後だから全部の給食を食べたかったです」Q何が好き?「揚げパンです!」
担任の先生も子どもにたちの状況を画面に映し出された顔だけでしか感じ取れないことにオンラインの不便を感じると話します。
小禄小学校6年2組・金城琢磨先生「(通常だと)子どもたちの表情見ながら、手元のノートとか子どもの考えとかが発表苦手な子とかは字であらわしてくれるので、(オンラインは)手元が映っていないので、そこらへん確認できないのが僕としても困り感です」
オンライン授業で円滑な意見のやりとりをどうやっていくか、また、ネット環境が原因で学習の格差が生じないかなど課題は少なくありません。子どもたちの学び場を失わないようにするため先生たちの試行錯誤が続けられています。