きょうの抽選会で初戦で向陽との対戦が決まった球陽高校です。部員も練習時間も少ない進学校の野球部はコロナ禍にあっても工夫をこらして夏に挑もうとしています。
部員19人の球陽高校野球部。学校の授業や課題との兼ね合いで、他校と比べ普段から練習時間は少ないものの、去年秋の県大会は2勝してベスト16。さらに上をと挑んだ3月の春季大会は初戦で実力校・KBCに敗れました。
手応えと課題の両方を受け止め、勝利を目指す。日頃から練習時間の短い球陽にとっても対外試合ができないことは大きな試練でした。
山内夏稀主将「練習時間の短さとまん延防止策がこの緊急事態宣言で対外試合、練習試合ができなくなった状態で、少ない練習の中で自分たちは何ができるかと考えたときに、人数も少ないが試合を意識した雰囲気づくりとか、日ごろから意識してやってきた」
甲子園経験者で社会人野球でも活躍した新垣隆監督のもと、ベストな判断やプレーは何だったのか。あいまいだった時には、その場で話し合い解決します。
奥間優選手「人数が少ない分、コミュニケーションをとりながらチームを作っていっている。少ない時間の使い方は、他の高校に比べて慣れている。そこはポジティブにとらえていこうと思う」
守り勝つ野球がチームスタイルの球陽。エースの仲村周は中学時代、うるま東ボーイズで全国大会ベスト8入りを果たしました。
仲村周選手「仲間を信じて守備で流れをつくれるように打たせて(アウトを)とるようにしている。人数と練習時間が少ない分、みんなが質の高い練習をしようとしているので、ミーティングとかも他のチームより多いと思うが、それが質の高い練習につながっていると思う」
その質を高める工夫の一つが、部室に貼られているこちら。各自が1日の素振りの本数を書き込んでいます。球陽では短い練習時間を集中して取り組もうと4月はバッティングのみ、5月は守備だけと「一点突破」で行いました。
山内夏稀主将「春の大会の時にバッティングで劣る部分があって、チームで話し合って、4月はとことんスイング。1カ月で考えたときに1万スイングは越えたいという話になって。球陽高校は学校の課題なども大変な中で、一番取り組める数字はなんだろうと考えたときに400スイングというのが出た。しっかり落ち着いたプレーができるように練習して夏に挑もうと思う」
限られた時間や環境の中、自分たちのベストを尽くす球陽ナイン。この夏に一点集中、チームのベスト記録突破を目指します!!
仲村周選手「夏はベスト8以上に入りたいと思っていて、集中力を切らさないで頑張っていくのを意識したい」
奥間優選手「勝利という形として、しっかり親や監督に感謝の気持ちを表していきたい」
絶対勝つぞ!!