県内の新規感染者数は5日連続で前の週の同じ曜日より減っていますが、いまだ人口10万人あたりの感染者数は100人を超えています。
県内では6月8日、新たに男女あわせて159人が新型コロナに感染したことがわかりました。県によりますと6月8日、新たに新型コロナの感染を確認したのは10歳未満から90代までの男女あわせて159人で、これまでの県内の累計感染者数は1万8762人になりました。
感染がわかった人のうち57人が感染者との接触を確認していますが、残りの102人の感染経路は不明です。居住地別に見ると最も多かったのは那覇市で33人、次いで沖縄市で30人、浦添市で22人などとなっています。
6月8日を含めた1週間あたりの新規感染者数は1495人で、人口10万人あたりだと102.48人になりました。1人の感染者が何人に感染させるかを示す「実効再生産数」が県内では5月31日からの1週間で0.83となり「1」を下回りました。
ただ県は、本島中部地区や宮古島市で1日の感染者数が横ばいの状況が続いているとして、6月7日の週1週間を注視する必要があると警戒感を示しました。
OISTと那覇市医師会がコロナワクチンで共同研究
那覇市医師会の山城千秋会長は「ワクチンが身体の中でどのように免疫反応を起こし、その効果がどれほど持続するのか、年齢による影響などについて解明することはウイルスに打ち勝つための大変重要なことであります」と述べました。
沖縄科学技術大学院大学と那覇市医師会が新型コロナワクチンの有効性の評価を目的とする共同研究を始めました。
研究では県民からワクチン接種の前後で8回、血液を採取し、新型コロナに対する抗体反応とT細胞反応を解析します。またワクチンによる副反応とワクチンの有効性について調べます。
被験者は、今のところ那覇市の医療従事者を中心に26人ですが、ワクチンの有効性や個人差を研究するために幅広い年齢層の協力を求めています。被験者の条件はファイザー製のワクチンを接種する予定の20歳以上の県民で、那覇市医師会加盟の医療機関での血液採取に対応できる人が望ましいということです。
那覇市医師会は「今回の研究で、その先の治療その先のオリジナルのワクチン開発に繋がること」と期待を述べていました。
広域ワクチン接種センター 9日から予約開始
県が設置する広域ワクチン接種センターの予約受け付けが6月9日から始まります。
対象となるのは65歳以上で、市町村が発行する接種券をすでにお持ちの方です。
予約は、電話とインターネットで申し込むことができます。コールセンターの電話番号は098-943-2993で、受付時間は午前10時から午後5時までです。インターネットの予約サイトへは、県のホームページからアクセスできるほか、6月9日の朝刊に掲載されるQRコードを読み取ってアクセスすることもできます。
ワクチン接種は、沖縄コンベンションセンターで6月15日(火)から、県立武道館アリーナ棟では6月22日(火)から始まり、それぞれ平日は最大500人、土日は最大1000人の接種を予定しています。