新型コロナの感染拡大が悪化の一途を辿っていることを受け、2021年5月行われる東京オリンピックの聖火リレーについて本島では公道を走らずに実施することになりました。
玉城知事は「本島においては場所を移して無観客で実施することとし、これによって約200人の聖火ランナーは全員走行して頂けることとなりました」と話しました。
2021年5月1日と5月2日に予定されている東京オリンピックの聖火リレーについて県の実行委員会は本島内では公道を走らないことを決めました。
その代わりに5月1日に走行予定だったランナーについては名護市民会館の周辺で5月2日のランナーについては糸満市の平和祈念公園で一人ひとりの走る距離を短くして聖火をつなぐことになりました。本島では無観客での実施となります。
また、石垣、宮古、座間味の3つの離島では予定通り実施するということです。
県内での聖火リレーは離島を含む14市町村をまわるルートが示されていましたが新型コロナの感染拡大に収まる気配がないため県の実行委員会は聖火リレーの縮小に踏み切りました。
この決定を受け1964年の東京オリンピックで沖縄の聖火リレーの第1走者をつとめ今回も浦添市を走る予定だった宮城勇さんは。
前回東京五輪聖火リレー第1走者の宮城勇さんは「コロナの影響を考えてのこういった措置になったと思いますけど、もう少しコロナの様子を見てもう少し後で結論があっても良かったのではないかという感じはします」と話しました。
宮城さんは前回の聖火リレーが戦後の沖縄の希望の光となったことから沖縄にとって聖火リレーは特別だと訴えます。
前回東京五輪聖火リレー第1走者の宮城勇さんは「聖火リレーに関しては沖縄県は他の都道府県が持たない聖火に対する自負、責任をもう少し深い思いを持ってほしいと思うんですよ」は話しました。
たとえ縮小されたとしても聖火をつなぐ意義を語ります。宮城勇さんは「沖縄からつないでいった聖火が五輪の機運を高めるだけでなく世界に知らしめるような聖火リレー、世紀の祭典になってほしいと思います」と話しました。