Agreスタジアム北谷で行われたチャレンジマッチ。センバツ初出場で初勝利を挙げた具志川商業の先発は甲子園でもマウンドに立った背番号10田崎陽誠(たさき ようせい)。夏を見据え何とセンバツ前からこのチャレンジマッチの先発を監督から伝えられていました。
具商 田崎陽誠選手「甲子園のマウンドは誰もが味わえるマウンドではないのでT、きょうその経験を生かせたらと思う」
春の県大会を制した興南打線を相手にランナーを許すものの、打たせて取るピッチングでしのぎ先発の期待に応えます。
守りで流れを呼び込むと打線は3回 2つの四死球と内野安打で1アウト満塁のチャンスをつくります。打席には3番 キャプテンの粟國陸斗(あぐに りくと)
具商 粟国陸斗主将「甲子園で本当に打てなくて悔しくてフォームを変えたりしてみんなのために打とうということで強く振り切った結果(打球が)風にも乗っていい結果になって良かったと思う」
さらに1点を追加した具志川商業は4回からエース新川俊介(あらかわ しゅんすけ)が2番手で登板。リードをもらった中でのマウンドでしたが本人曰く、上半身だけで投げてしまったとコントロールが定まらず、5回に1点を返されます。
さらに6回はヒットとフォアボールで2アウトながら1,2塁のピンチを迎えました。
具商 キャッチャー 比嘉力太選手「点差も離れている分、そこで守りに行くのではなくてここで硬くならずにどんどん攻める気でチームでやっていこうと話していた」
甲子園でも貫いた攻めの気持ちを忘れずにその結果は。1点は奪われたものの、最少失点で切り抜けました。終わってみれば7-3。甲子園での経験を糧に攻守で強い気持ちをキープし続けた具志川商業が勝って夏の選手権県大会、第1シードを獲得です。
具商 比嘉力太選手「あの大舞台でできたからこそ、さらにもっとあの舞台に戻るために。また必死に練習していきたい」
具志川商業、興南の2校は今月24日から大分県で開かれる春の九州大会に出場します。また夏の県大会第4シードを決める順位決定戦は春のベスト4同士、美里工業と沖縄工業が対戦しました。試合は美里工業が初回に4点を奪いリードします。
投げてはエース 平良月(たいら るなん)が9回1失点で完投勝利。シード最後の1枠を獲得しました。
美里工業 平良月選手「投手陣の成長がまだ足りていないのでこれからもっと成長して打撃でももっと打てるようにこれから頑張っていきたい」
この結果夏の甲子園がかかる沖縄大会は具志川商業、興南、沖縄尚学、美里工業の順にシードが確定しました。この夏はこの4校が中心となるのかはたまた春のリベンジに燃える他の高校が勝ち上がってくるのかすでに夏に向けた戦いが始まっています。