こんにちは、Qプラスです。今週から本格的に新年度スタートという方も多いかもしれませんね学校なども始まりますからね!今年度もQプラス、よろしくお願いします。さて、新年度も月曜日はスポーツからです。
沼尻アナウンサー「はい、こちらは早くも夏の前哨戦県高校野球春季大会は、この週末、準決勝・決勝が行われ、春の頂点が決まりました!準決勝のカードはご覧の通り、沖縄尚学・興南の強豪私立に県立高校が挑む構図となりました、決勝まで一気にどうぞ!」
3年連続で春のベスト4へと勝ち進んできた沖縄工業。チームを率いて5年、実力校へと引きあげてきた知名淳監督が、この4月で美来工科への異動が決まりチームにとって監督とともに戦う最後の大会でした。
優勝という形で監督を送り出したい沖工ナインは1回、満塁のチャンスを作ると、5番・謝花幸樹。
幸先よく1点を先制します。沖縄工業の先発は、これまで4試合すべてで試合を作ってきた翁長大士(たいし)
沖縄工業 翁長大士選手「(監督が)最後なのでしっかり勝って美来工科に行ってほしいという思いがあったので」
しかし、なかなか調子が上がらない翁長をベスト4でトップのチーム打率を誇る沖尚打線がとらえます。4回ウラ、3連打などで逆転。その後、沖工はエース・上原をマウンドに送るも沖尚の勢いを止められず。それでも逆転を信じ、投げ続けます。
沖縄工業 上原紳之祐選手「知名先生と一戦でも多くやろうということで1回戦からやってきて、きょうも点を取られた後も、流れを持ってこようと必死で投げたんですけど」
逆転を信じる沖縄工業、しかし、その前に立ちはだかったのは、沖尚の先発・當山渚。當山の1失点完投勝利で決勝進出は沖縄尚学。沖工ナインと知名監督の戦いはここで幕を閉じました。
知名淳監督「下を見ることは1つもないと思います。僕はできていると思う。僕はきょうで終わりですけど5年で3回連続でここ(準決勝)まで来ましたけど、このベスト4からの壁をいけませんでしたが夏はあなたたちが頑張ってくれることを期待しています」
続く準決勝第2試合は大接戦。1対1と同点で迎えた終盤8回ウラ、興南が1アウトランナー2・3塁と1打勝ち越しのチャンスで代打・徳嶺光真。
この当たりがピッチャー強襲の内野安打となり興南が貴重な1点をもぎ取ります。しかし美里工業も粘ります。土壇場9回、2アウトながら満塁のチャンス。
正念場を乗り切った興南が2年ぶりの決勝進出を決めました。そして迎えた、春の頂上決戦。名門同士の決勝となった沖縄尚学対興南。序盤は両先発投手の好投が光ります。
沖尚の先発は、中学時代にU15の日本代表に選ばれた経験を持つ仲宗根大斗。1回に1点こそ失いますが、その後は5回まで得点を許しません。
対する興南の先発は、大山北斗。去年秋は体調不良による入院もあり野球をプレーすることさえできませんでしたが、この春は決勝のマウンドを任されました。
興南 大山北斗選手「まさか(決勝のマウンドに)立つとは思っていなかったんですけどしっかり投げることができてよかった」
大山は5回まで沖尚打線をわずかヒット1本に抑える快投で0を並べます。次の1点がどちらに入るのか6回表、興南は今大会打撃に苦しんでいた4番の盛島稜大(りょうた)
振りぬいた打球はレフトスタンドへ。女房役に一発が飛び出し貴重な追加点を挙げるとここから興南打線が目覚めます。この回、さらにチャンスを作り、打席には大山。
自ら3点目のタイムリーを放ち、リードを広げます。その後、大山は試合後半に入っても安定した投球を披露し、8回まで無失点。迎えた9回、完封を目指しマウンドへ。
しかし沖尚も意地を見せます。大山はこの試合初の連打を許すと1アウト後、興南は投手交代を決断。マウンドを上地杜和(とわ)に託し、ライトの守備へ。その上地はフォアボールを与えてしまい1アウト満塁のピンチとなります。
最後はダブルプレイでしのぎ、試合終了。秋にはいなかった新たな力の活躍で興南が2年ぶりの春の頂点に立ちました!
興南 大山北斗選手「夏につなげられるように頑張っていきたい。(決勝のマウンドは)とても楽しかったです」
優勝した興南はセンバツに出場した具志川商業とともに24日に大分県で開幕する春の九州大会に出場するほか10日には、その具志川商業と夏の第1シードをかけたチャレンジマッチで激突します。