より一層の感染対策の徹底が求められる事態となりました。11日県内で初めて新型コロナの変異ウイルスが確認されました。
玉城知事は「11日は沖縄県内において新型コロナウイルス変異株が初めて確認されましたので、ご報告いたします」と発表。
玉城知事は会見を開き、県内で初めて新型コロナの変異ウイルスが確認されたと発表しました。県は国と連携しながら感染が確認された一部の検体を対象に変異ウイルスの検査を実施していましたが、その中で2021年1月中旬から下旬にかけての感染者からN501Yと呼ばれる変異ウイルスが2例、E484Kと呼ばれる変異ウイルスが6例のあわせて2種類8例が確認されました。
このうち2例の感染が確認されたN501Yは従来のウイルスより感染力が強いことが懸念されています。今回この変異ウイルスの感染者は県外の感染者の濃厚接触者として感染が確認されたため、県外から持ち込まれたと考えられていますが不特定多数との接触はないということでこの感染源からのこれ以上の拡大は確認されていません。
もう1つのE484Kの感染者6人の感染経路は現段階で明らかになっていませんが、このウイルスの感染拡大も確認されていません。
また県内では11日新たに10歳未満から90代の男女あわせて29人が新型コロナに感染したことが確認されました。県内で初めて変異ウイルスが確認されたことや、県内の感染者数が増加傾向にあることなどから、県は感染対策のより一層の徹底を呼び掛けています。
玉城知事は「今後も引き続き変異株の検査を強化し変異株感染者が確認された場合は県民等への注意喚起や積極的疫学調査を強化し、感染拡大を食い止めていきたいと考えております。今回県内で初めて新型コロナウイルス変異株が確認されたことを受け県民の皆様にはより一層感染予防に注意をして頂きたいと思います」と話しました。