楽園の海、案内は水中カメラマンの長田勇さんです。今回のテーマは「牛にちなんだ生き物Part2」です。
長田「2回目の今回もいくつかのクイズを用意しています。ぜひ、皆さんもチャレンジして下さい」
長田「まずは2種類のウミウシをご覧ください。こちらはヒョウモンウミウシ(3.5cm)、名前の通りヒョウ柄です。指を出すと動きが止まりました。再度、動き始めると…風を切るように颯爽と歩きます」
すごくヒラヒラしていますね。
長田「こちらはオトヒメウミウシ(4.5cm)、同じように、風を切りながら歩いている感じです。この2種類、共通するのは外套膜をひらひらさせて歩くこと」
長田「そこで問題です。【Q1】私と同じ50歳を過ぎたおじさん達が、この様子を見て思い出すのは?5秒以内にお答えください」
長田「答えは…マリリン・モンロー」
納得です!
長田「続いてのクイズ。最初に3種類の生き物をお見せします。(1)カバのような顔をした生き物。(2)牙の様なものがある生き物。ひょっとしたら、クワガタの仲間?(3)歩き方に特徴がある生き物」
うーん。どこかで見たことあるような…
長田「【Q2】この3種類のうち、ウミウシではない生き物は?」
2番で!
長田「答えは(3)です。実はナマコの赤ちゃんなんです。昨年の干支に因んだ生き物『なまこ』でも、紹介してます」
やっぱり見たことあると思いました!
長田「こちらは親のクロテナマコ」
赤ちゃんの頃は、ウミウシにそっくりなんですね。
長田「さて、続いての問題は…【Q3】 ゾウゲイロウミウシ(4cm)の下にいる大きな生き物。ちょと太めのウミウシ、タヌキイロウミウシですが(7cm)、さて、このウミウシは危険を察知すると何をする?」
はい!煙が出てくる!
長田「ほぼほぼ正解ですね!答えは白い煙を出す!危険を察知すると、この様に煙を出すんです。すごいですよね」
これはもう正解と言っても…
長田「最後は、大人気のウミウシ。ピカチュウウミウシと呼ばれていますが、本当の名前は、ウデフリツノザヤウミウシ(3cm)」
可愛い~!
長田「2匹が近づくと、交接がはじまりました」
ウミウシ同士ってどのように出会っているんですか?
長田「実は、同じ種類のウミウシは同じ成分のフェロモンを分泌するんですが、匂いで嗅ぎ分けて、近くにいる相手を見つけるんです。ウミウシは雌雄同体。一つの身体で、オスとメスの機能を持っています」
すごく変わった身体ですね!
長田「このタイプのウミウシは、体の右側に両性生殖門があり、それぞれの交接器を使って、精子を交換します」
にんじんの皮のようなものは何ですか?
長田「こちらは、このウミウシの卵。今年は例年よりも多くみられます。元気な赤ちゃんが、たくさん生まれてくれるといいですね」
今年の干支、牛にちなんだ海の生き物ってことで「ウミウシ」特集だったんですが、クイズも楽しかったです!
長田「まだ2月何ですけど今から、来年の干支『虎』が気になってます。」
来年も期待しています!今回も貴重な映像ありがとうございました。以上、楽園の海でした。