QABのアナウンサーが県内各地を歩く「お散歩プラス」。今回は読谷村です。久しぶりのお散歩は、山城アナが歴史や文化にふれ、新たな発見もあったようです。“7”カ月ぶりのよんな~旅になります。
山城アナ「今回は…?じゃん!この景色といえば!読谷からお散歩です」
みなさんお待たせしました!7カ月ぶりのお散歩プラス!案内してくれるのは、読谷観光協会の比嘉等さんです。
読谷観光協会・比嘉等さん「読谷村は平成26年の1月1日に日本一人口の多い村になりました。芸能や文化工芸なども盛んにある村でございます」
それでは!よんな~よんな~やちむんの里からスタートです!
山城アナ「なんでこの辺りがやちむんの聖地になっているの?」
比嘉さん「実はもともとはこの土地は米軍の不発弾処理場だったんです。不発弾処理場の米軍で出ていた煙を文化の煙に変えたいということで」
米軍車両の前に座り込む住民たち。今からおよそ50年前、村民は米軍の不発弾処理場の撤去を掲げ、一丸となっていました。数年後に跡地が村に返還されると、この場所を“陶芸の拠点にしたい”という村の人たちの構想に賛同した陶工たちが集まり、本格的な窯場作りが始まったのです。現在は19の陶工が活動する文化の里に発展しました。
比嘉さん「那覇の壺屋のほうから、のちの人間国宝にもなられます金城次郎さんという方を誘致されて、ここで陶工のみなさんが集まる文化の里として、やちむんの里と名付けられたと聞いております」
1972年に読谷へ移り、その後、国の重要無形文化財である「琉球陶器」の保持者として人間国宝に認定された金城次郎さん。描かれている魚紋はやちむんの代表的な文様で、金城さんの代名詞であり、長年大切にしてきたものだといいます。
伝統的な作風から個性豊かなものまで、幅広いやちむんがうまれています。
比嘉さん「実は器よりも器の上に乗った料理のほうに興味があって。そこまで器の作風について語れないのが残念です」
山城アナ「器がきれいだとその食べ物もおいしく見えますもんね!」
なーんてうまいこと言っちゃいましたが、沖縄の伝統工芸を育み、率いてきた読谷のやちむん。そこに住む人たちの思いや様々な歴史の上に築かれた里でした。
比嘉さん「ゆんたまーさむんすーじ。ここは知る人ぞ知る、おいしいものがつまったフードコートとなっております」
山城アナ「まーさむんすーじ!」
比嘉さん「おいしいものの通りという意味です!」
4年前にできた読谷地域振興センターの中にある「まーさむんすーじ」。ここには10店舗が軒を連ね、ゆんたんぬまーさむんまーんどーいびん。その奥に読谷名物が?!
読谷でよんな~よんな~歩く今回のお散歩プラス。やちむんの里で歴史を学び、いい~においにつられてやってきました!読谷のおいしいものが並ぶまーさむんすーじ。案内されたのは!!
山城アナ「ポーポーですか?私、普通のポーポーは知ってるんですけど」
比嘉さん「普通のポーポーってどういうポーポーですか?」
ん~。私の記憶では石垣島の実家で食べてたポーポーは小麦粉に水や卵、ネギを加えたこ~んな感じだったような…?ここで、実家の母にポーポーを作ってくれないかと連絡したところ…『ないです。山城に小麦粉ないからつくれません』私のことはさておき…
この方が楚辺に伝わる楚辺ポーポーを作っている儀間真知子さん、ポーポー歴50年のベテランです!
山城アナ「楚辺ポーポーっていうポーポーがあるって聞いたんですけど、どんな特徴があるんですか?」
儀間真知子さん「読谷村楚辺に伝わる伝統菓子で、私が産まれて幼いころから食べて育っている」
山城アナ「普通のポーポーと何が違うんですか?」
儀間さん「水の代わりにヤクルト味、コーラ味、マウンテンデュー味、セブンアップ味。炭酸ですのでふんわり焼ける」
甘くてふわふわな楚辺ポーポー。各家庭の味があり、昔はレシピを簡単に教えてはいけなかったといいます。
儀間さん「本当にこれは嫁さんに教えて、娘には教えたらほかのところに行っちゃいますので、噂話で娘には教えるなって(笑)」
山城アナ「え?どういうことですか?」
比嘉さん「ほかに嫁いで行っちゃうから。嫁さんは楚辺に嫁いでくるので出ていかない。娘さんは嫁いでいっちゃうので、出ていくっていう感じじゃないですか」
読谷に骨をうずめる覚悟を決めた人にだけ教えられていた時もあったそうです。
儀間さん「楚辺ポーポーというのは、本当に読谷村楚辺にとってはなくてはならない存在です」
出来立ての楚辺ポーポーとともに、楚辺の海・ユーバンタ浜にやってきました~!
比嘉さん「せっかくだから楚辺の海で食べましょうということです!」
海を感じられる場所で、さっそく!いただきます!
山城アナ「ん~~~ふわもち!甘味もちょうどいいですね!なんといっても食感がたまらないです。素朴で何個もペロリって食べちゃいそう」
比嘉さん「いただきます!これこれ!やっぱ読谷の人はね、この紅芋の味とこのポーポー合わさって間違いないと。おいしくないわけがないじゃないですか」
山城アナ「これを楚辺の海で食べるのがいいですね~♪」
ところで、私たちが座っているこの岩場にも読谷だからこその自然が残っているそうなんです!!!
山城アナ「こういう自然のビーチが読谷には結構あるんですか?」
比嘉さん「ほとんどが堤防とかそういう形のない、自然な形のまま残った海岸線なんです。そういった海岸線を長い距離で残してるところもなかなかない」
防波堤などで整備していない海岸のことを自然護岸といい、読谷は残波岬から比謝川まで、およそ7~8キロにわたって、手付かずの自然が作った海岸が残されています。
比嘉さん「我々、幼い時も海に向かえばビーチだとか施設があるわけでもなく、海に向かえば白い砂浜があって海にたどり着く」
ありのまま自然が残されている読谷の海。昔の人もこの海岸で潮風を感じてたんですね~と今回のお散歩プラスはここまで!!
次回は比嘉さん思い出の場所へ!なんと、驚きの状態になっていました!お楽しみに!