プロ野球ドラフト会議で福岡ソフトバンクから育成7位指名を受けた宜野座高校の大城真乃投手。指名に沸いた一方で、どんな選手なのかあまり知らないという方も多いかもしれません。大城投手がどんな選手なのか、そしてプロ志望届を提出するまでの思いと夢の舞台への決意を聞きました。
先週金曜日福岡ソフトバンクから指名あいさつを受けた宜野座高校・大城真乃投手。
沼尻アナ「ドラフト会議で自分の名前が呼ばれたときというのはどんな思いが一番強かったですか?」
大城真乃投手「最初は本当に自分なのかという驚きがあって後からみんなから「おめでとう」と言われて実感が少しずつ湧いてきました」
大城は170㎝・70キロと決して大きくはない体格ながら現在直球のMAXは140キロ越え。宜野座高校のエースとしてマウンドにあがったこの夏は2回戦で強豪・沖縄尚学打線から11個の三振を奪うなど2試合の登板で26奪三振と実力を発揮しました。球団からもその素質を高く評価されています。
岩井スカウト「非常に冬よりもスピードが増しているし柔らかさもあるしコントロールもいいし、左ピッチャーだし、ボール持ちがいいボールのスピンキレがいいので左ピッチャーだし獲得に至ろうかなと。素質が十分にありますから期待しています」
沼尻アナ「大城さん、べた褒めですけどいかがですか?」
大城真乃投手「うれしいです」
岩井スカウト「べた褒めじゃないと指名しませんよ笑」
さらに指名の背景にはこんなエピソードも。
岩井スカウト「(去年)違う高校の選手を見に行ったんですよそうしたら良い投げ方をしていたんですよ2年生だから来年だなと」
スカウトが違う選手の視察で来た際に偶然にも対戦相手の投手としてマウンドに上がったことで目をつけられたという「運」も味方につけた大城。
ただ、その一方で、甲子園の出場はないどころか公式戦では県大会2回戦が最高成績と全国的には無名に近い投手でした。それでもプロ志望届を出すことを決意したのには夢への思いがありました。
大城真乃投手「小学3年生から野球を始めてそこからテレビとかでプロ野球選手を見て自分もプロ野球選手になりたいという思いが強くなって自分の夢に変わって、プロに行きたいと思いました」
沼尻アナ「高校卒業後の進路について両親とはどんな話をしたんですか?」
大城真乃投手「大学進学かプロ志望届を出すか、親とはかなり相談したんですけど自分の夢を叶えたいということで一生に一度しかない機会をものにしたいと思って親にもしっかり納得してもらってプロ志望届を出しました」
指名あいさつには両親も出席しプロの道へと進むわが子を笑顔で見守っていました。
父・涼太さん「指名してもらえるとは思っていなかったので指名された時にはとてもうれしくてそのあとも本人は(育成でも)野球をやりたいということでプロを目指して頑張ってほしいということで後押ししているところですね親としても」
大城が指名を受けた「育成選手」とは支配下登録選手とは契約が異なり待遇や出場できる試合などに違いがあります。それでも、野球で勝負ができる環境を今から心待ちにしています
大城真乃投手「育成でもソフトバンクに指名されたことで施設とかそろっていて育成からしっかり頑張れるという思いはあります」
沼尻アナ「当然育成指名となると厳しい世界でもあると思うんですが覚悟はどうですか?」
大城真乃投手「自分は挑戦するときは何事にも覚悟が必要だと思うので覚悟を持って上で活躍したいという気持ちで頑張りたいなと思っています」
宜野座から大きな夢を抱いて。大城真乃、覚悟を持ってプロの世界へ踏み出します。
そしてこちら、宜野座のインターチェンジを出たすぐのところにある電光掲示板なんですが今回指名を受けた宜野座高校出身で亜細亜大学の内間拓馬投手と、大城真乃投手へのお祝いが掲示されているんですね。
宜野座高校からは初のプロ野球選手誕生ということで宜野座村としても今回の指名には盛り上がっていますしぜひ活躍する姿を見せてほしいなと思います。