小学生の甲子園クラス対抗30人31脚沖縄県大会が、いよいよ今週日曜日沖縄市で開催されます。今年は26校45クラスが大会にエントリー。はたして全国大会への切符を手にするのはどのクラスか、ステーションQでは今週5回にわたって話題校を紹介します。
一回目の今日は、今年4月に開校したばかりの沖縄市立比屋根小学校です。
まだ真新しい校舎にプール、そして屋上には太陽光発電に風力発電と、環境にやさしい設備も整った沖縄市立比屋根小学校。大会に参加するのは5年生の3クラス。3組の新川先生を除いて、先生も子どもたちも初めての挑戦です。
1組キャプテン・知名慎也くん「比屋根小に歴史を残したいから、みんな頑張って沖縄一になりたいです」
でも困っていることが・・・。
3組・新川健次先生「場所が無いことですね」
1組・友利孝子先生「困っている事といえば場所ですかね・・・」
実は体育館と運動場が来年完成する予定で、練習場所がないのです。まだ整備されていない運動場には石ころが多く、思いっきり走ると危険なので使えません。練習はもっぱら中庭での基礎トレーニング。子どもたちも物足りなさそうです。
3組キャプテン・島袋慎伍くん「思いっきり走りたい」
体を動かしたくてしょうがない子ども達。そこで思いついたのが学校一長〜い廊下
『(Q:今何してたんですか?)ぞうきんがけ』『ぞうきんがけで足を早くする』『足腰を鍛えるため』
朝のボランティア活動や掃除時間、日々の「ぞうきんがけ」で足腰を鍛えているのです。
そして今日は3クラス合同での練習。遠足にでも行くようなはしゃぎようですが、それもそのはず。向かったのは近くの広い競技場。
『やっぱり学校とは違います。学校狭いから、思いっきり走れない。だからこんな大きいところで走れてとても気持ちいい』
しかし気持ちとはうらはらに、3クラスとも呼吸が合いません。30人そろっての練習はこれが初めて。無理もありません。
3組・新川健次先生「みんながひとつにならないと走れないよ」
1組・友利孝子先生「34人で走るので、自分の想いだけじゃだめだってこと。他の人にも34人の想いがあるので、やりながら感じてほしい」
2組『位置について、よーい』
2組・伊良部郁枝先生「待って。本番もし転んだらどうするの?」
2組キャプテン・宮平岳くん「すぐ並んで、よーい」
2組・伊良部郁枝先生「今整ってないよね。キャプテンの役目は何?大事なことあるでしょ。みんな動揺してる。すばやくやるのが勝負じゃない。みんなでまとまって走りぬくのが勝負なんだよ、わかる?この違いわかってよ」
『後ろにもたれるから重いって』『いいよ、大丈夫みんなで前に引っ張ればいい』
最後まであきらめない、そしてみんなと一緒にゴールする。そんな気持ちが少しずつ、子どもたちの心に芽生えてきたようです。
2組・伊良部郁枝先生「私は分かち合えたらいいなと思います。仲間を大切にして」
2組キャプテン・宮平岳くん「こけないように注意して、こけたときは落ち着いて、僕が落ち着かせて走る」
比屋根小第一期の5年生として、みんなで思い切り走ってゴールしたい。子どもたちはそんな思いでいっぱいです。
あすは宜野湾市立長田小学校6年3組です。