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県内の書店がおすすめの1冊を選ぶ「この『沖縄本』がすごい」が2020年も発表されました。旧盆前のこの時期にぴったりな1冊です。
県内の書店が出版業界を盛り上げようと、去年から始めたこの取り組み。沖縄の出版社が出した本の中で、県民の関心が高い1冊を選ぶもので、2020年は、「絵でみる御願365日」が選ばれました。
旧暦で行う沖縄の年中行事の祈願と拝み方を、挿絵を交えて詳しく解説していて、2015年の初版から毎年重版。県内出版社の本としては異例の約1万部を発行しています。
比嘉夏希記者は「きょう8月25日は旧暦の七夕にあたるんですが、旧盆が近づいていることを、ご先祖様にどう報告したらいいか、絵や言葉でわかりやすく説明されています」とリポートしました。
出版したのは30年以上、沖縄の文化や歴史に関する本を送り出してきた「むぎ社」。父が執筆、母が編集、そして2代目を受け継ぐ息子の座間味香深さんが挿絵などを手掛けるという、家族経営です。
座間味香深さんは「沖縄の人の暮らしに寄り添ったような本を作っている。コロナが落ち着いて、またみんなで集まれるようになった時の御願行事の予習をかねて読んでいただきたいなと思っています」と話しました。
「絵でみる御願365日」は9月30日まで、県内40の参加店舗の特設コーナーで販売されています。