県高校野球夏季大会は12日、3試合が行われ1回戦全てが終了しました。台湾からの留学生そして双子のバッテリーと3年生最後の夏の奮闘をご覧ください。
沖縄セルラースタジアム那覇での第一試合、沖縄カトリックは日本の高校野球、そして甲子園に憧れ台湾から留学した3年生3人が先発出場。
マウンドにあがったのは李明峰(リ・ミョンフォン)。
沖縄カトリック・李明峰選手「緊張ではなくて最後の大会で先発を取れてとても良かった」
意気込み十分。ですが去年夏の県王者沖尚打線が相手。意表を突くセーフティーバントに勝負強いバッティング。1回からその力を見せつけられます。
沖縄カトリック・李明峰選手「こんなに強いチームと対戦できて本当にうれしかった」
3年生最後の夏を共に迎えた仲間たちは。
沖縄カトリック・秦逸文(チン・イウェン)選手「最後の(夏の)試合で打席に立って恩返しみたいな気持ちで振った。打てて良かった」
沖縄カトリック・柯苡豪(コ・イホウ)選手「いままで支えてくれた人たちに恩返ししたいので最後は何も考えず(無心で)バッターボックスに入った」
一方の沖尚にも台湾留学生が2人。主軸として活躍する崔哲瑋(サイ・テツイ)この試合では左中間を深々とやぶるタイムリー3ベースヒット。
沖尚・崔哲瑋選手「(カトリックの選手たちは)小学校からの知り合いで、モチベーションが上がってこの試合は打ってやるという気持ちがいっぱいだった」
さらに、その崔に代わって途中出場した張博瀚(チョウ・ハクカン)。ヒットを放って沖尚の勝利に貢献。大差はつきましたが一人ひとり、培ってきたことを発揮した試合となりました。
沖縄カトリック・李明峰選手「野球だけでなくいろいろなことも教えられて日本に来られて良かったと思った」
沖縄カトリック・柯苡豪選手「(沖尚2選手には)同じ台湾人として最後まで優勝まで頑張ってほしい」
沖尚・崔哲イ選手「多分(カトリックの)3人とも日本に残ると思うので大学でも対戦出来ればいいと思っているので(これからも)一緒に頑張ろう!」
つづく第2試合は宜野座とコザが対戦。コザの3年生バッテリーは双子。兄の隼人がピッチャー弟の健斗がキャッチャーです。
兄・河野隼人主将「自分たち2人がチームの流れをつかんで。2人でフライアウトかゴロアウトで打ち取ったら最高という話をしていたので・・・」
弟・河野健斗選手「低めにリードして隼人の持ち味のスライダーを意識してつかって打たせる配球というのを意識した」
家でも2人で試合の組み立てを話し合ってきたという双子バッテリー息を合わせて序盤3回を無失点に抑えます。
しかし4回表 宜野座が積極的な走塁でコザバッテリーのあせりを誘います。このイニング3失点。4回でマウンドを降りた兄・隼人ですがショートへ回り守りでチームを鼓舞。
兄・隼人主将「守備からはキャプテンとしてチームを動かすというのを意識してベンチの中からの声もきょうが多分過去一くらい出ていたのでいいプレーにもつながったと思う」
攻撃では6回、1アウト1塁から兄・隼人がヒットを放ってチャンス拡大。2アウト後 4番の嘉味田真一(かみだ しんいち)コザ高一丸の気持ちを乗せたタイムリーヒット。1点を返します。
守りでは4人のピッチャーが継投。弟・健斗が懸命のリードを続けました。
弟・健斗選手「いまベストだと思うピッチャーを出してきているので、ピッチャーの力を最大限に発揮することを心掛けていた」
追い上げを図りたいコザ。しかし・・
弟・健斗選手「最後自分の力不足で4回の失点になったしそこで申し訳ないと思う自分の配球についてきてくれてありがとうございます」
兄・隼人主将「3年生の中でも夏前で新型コロナとかいろいろあったがさらに絆が深まって最後の夏を楽しんで野球ができたので最高だった」