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那覇市の識名小学校から今回出場するのは、Tシャツのトレードマークにもなっている亀こと、亀川善朝先生率いる6年3組です。

亀川善朝先生「先生は3回目ですけど、3度目の正直で、あなたたちと一緒に先生も笑いたいと思いますので」

6年3組の半数の児童が2年前の4年生の時、亀川先生と共に初めて30人31脚に出場しました。4年生のころは先生も優しく、みんなで完走することを目指していましたが、6年生ともなると・・・。

女子キャプテン・大見謝清乃さん「30人31脚をやってまとまって、みんなで優勝したいっていって、30人31脚をはじめました」

亀川善朝先生「生半可に握っているものいるな〜。血管がきれそうになるぐらい本当に握れ」

優勝を目指して4月から練習を始め、夏休みもみっちり取り組んできました。スタートはいい走りなのですが、その後スピードが落ちてしまうため、先生が編み出したのが5メートルごとのタイム計測。

亀川善朝先生「去年熊本が優勝していますよね。あの子たちのをみて、5分割でどれくらいで走ったら9秒1がでるのかをスローでみて、出してきて」

これで5メートルずつの目標タイムを刻むことで、9秒1を目指しているのです。

亀川善朝先生「二週間させようと思っています。早くここでスタートが切れるようになれば、どんなに遅くても9秒8ぐらいまでは出せるんじゃないか」

今、20メートルまでクリアし、一歩一歩近づいています。

『怖い感じだけど、それで大会で優勝できればいいです』

息のあった挨拶も30人31脚の練習で培ってきたもの。教室からは熱い思いが伝わってきます。

亀川善朝先生「40人学級だから、みんな走らせたい、みんな走らせてあげたい」

大会まで3週間に迫ったこの日、先生からレギュラー陣の発表がありました。レギュラーに選ばれる条件は、家庭学習の提出や30人31脚の練習を休まず参加した人。

亀川善朝先生「そういったことで遅い人も入っています。遅いからとか関係ないです。努力してきた分、だいぶタイムが縮まっています」

決して足が速いほうではない長嶺笑菜さん。宿題も練習も休まずやってきたことで、レギュラーを獲得。宿題ノートには、30人31脚に対するこんな思いがつづられています。

「明日は50メートル走をはかります。私は5年で計ったときは10秒台でした。でも一生懸命がんばりたいと思います」

顔に傷を作っても練習についていく笑菜さん。10秒台だったタイムも、今では9秒前半で走れるようになりました。

長嶺笑菜さん「優勝するためには、けがだけでやめるわけにはいかない。気持ちをそろえて9秒1を出して、一位になって全国制覇したいです」

男子キャプテン・山川大喜くん「ちゃんとまっすぐ走って、きれいに9秒前半の走りをしたいです」

識名小6年3組、亀さんのように一つ一つクリアして、着実に優勝をつかみます。

『識名小学校6年3組、優勝するぞー!おー!!』

あすは、糸満市立潮平小学校6年1組を紹介します。