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県立中部病院感染症内科 椎木創一医師「ここ数週間沖縄での発生がないという状況をふまえれば県内において流行は収まったといえると思う。沖縄の中での活動の再開、休業の中止、活動がはじまることは問題がないという時期だろうと思う」

県内の新型コロナの流行が”収まった”と話すのは県立中部病院感染症内科の椎木創一医師。

流行が収まったことで県内の医療体制にだいぶ落ち着きが取り戻ってきた一方で大型連休中に県内に訪れた人が多くいたという点では5月中は警戒が必要とも話しました。

一方、世界中では新型コロナの流行が続いていて”いつでもウイルスが県内に入ってくる可能性が高い”ということを考えたうえで生活をしなければいけないとも指摘しました。

県立中部病院感染症内科 椎木創一医師「人の移動が多い時期にウイルスが持ち込まれる可能性が高い。夏休みであったり、今度は年末、そういった時期。あとは季節がどのくらい関係するかというのはまだ明確ではないけど冬の時期というのは流行しやすいんじゃないかと予想はさせられているので、そういう意味では夏、そして秋から冬にかけての時期にしてもウイルスが入る可能性はあると思います」

夏から冬にかけ第2、第3波も予想されると話す椎木医師。次の波を大きなものにしないためにも私たちにできることは何なのでしょうか。

県立中部病院感染症内科 椎木創一医師「まさに波を小さくおさえるため方策というのは、みなさんに必要ないわゆる人と人との密接な距離を避けるということになる。常日頃、密に集まってお話をするという状況を避けて頂くのが大きな波をさけるというのに非常に重要な方策になる」

感染者が増え一時、ひっ迫と言われた医療の現場を今どうなっているのでしょうか。

緊急事態宣言解除後の県内"新たな日常"へ一歩

県立中部病院感染症内科 椎木創一医師「患者さんがいっぱいでた時期に比べればだいぶ落ち着いてきているといえると思う。まだ入院している人もいるが状態が落ち着いた方が主になるので、ひとつ小休止になんですが、今回の一時期の流行でわかったことは「ものがなくなる」「防護具は非常に枯渇する」が言える。それについてどうやって供給を整えてしっかり次の第2波、第3波に備えておけるかというのはひとつ大きな課題といえる」

緊急事態宣言が解除された県内”新たな日常”を取り戻すためにも私達のこれからの社会との向き合い方が問われるといいます

県立中部病院感染症内科 椎木創一医師「みなさんの中で考えて頂きたいのは、コロナウイルスがない世界というのは今のところは考えにくいんですね。コロナウイルスがいながら、どういったところの状態が安定した社会生活だったり日常生活なのか、ここの部分の着地地点。流行はおきていないけどウイルスがどこかにいるかもしれない、この通常の心持がそこになるということです。この時にどういった社会生活のしかたをすればいいのかある意味、一時的な着地地点をみんなと一緒に固める必要がある」

椎木医師は今は、これまでの経験によってコロナについた学んだ時期だとしています。この学びを生かして、医療や行政の対応など、次への備えが必要といえます。